午後:債券サマリー 先物は小幅続落、長期金利1.655%に上昇

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市況

 26日の債券市場で、先物中心限月12月限は小幅に続落した。総務省が発表した9月の東京都区部の消費者物価指数(CPI)を受けて日銀の早期の利上げ観測が後退し、先物への買い戻しを誘発したが、午後は持ち高調整目的の売りに押されて軟化した。

 9月都区部CPIは、生鮮食品を除くコアCPIの前年同月比の伸び率が市場予想を下回った。また、厚生労働省がこの日発表した7月の毎月勤労統計の確報値では、実質賃金が速報段階のプラスからマイナスに修正された。日銀が早期に利上げに踏み切るとの観測を後退させる内容となり、円債相場の支援材料となった。

 一方、日本時間の今晩には8月の米個人消費支出(PCE)物価指数の発表を控えているとあって、様子見姿勢が強かった。時間外取引で米長期金利が上昇(債券価格は下落)するなか、先物はプラス圏を維持できずに下げに沈んだ。

 先物12月限は前営業日比3銭安の135円79銭で終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.015ポイント高い1.655%に上昇した。

出所:MINKABU PRESS

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