午後:債券サマリー 先物は続落、あすの20年債入札に警戒感
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16日の債券市場で、先物中心限月12月限は続落。財務省が17日に実施する20年債入札に対する警戒感に加え、日銀の追加利上げ観測が依然として根強いことが影響した。 15日にニューヨーク連銀が発表した9月の製造業景況指数がマイナス8.7(前月はプラス11.9)に悪化し、同日の米長期金利が低下したことが円債の追い風となった。ただ、債券先物は午前10時10分すぎに136円77銭をつけたあと、20年債入札を前にした持ち高調整とみられる売りに押されるかたちで軟化。日経平均株価の上昇で投資家心理が上向き、安全資産とされる債券の重荷となったこともあり、午前10時40分すぎには一時136円46銭まで軟化した。その後は下げ渋る動きとなったものの、16~17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)や18~19日の日銀金融政策決定会合を控えて戻りは限定的。また、小泉進次郎農相が自民党総裁選に出馬する意向を示したことで、政策スタンスを確認したいとする向きも多かった。 先物12月限の終値は、前週末12日に比べて12銭安の136円52銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前週末に比べて0.015%高い1.605%で推移している。 出所:MINKABU PRESS