話題株ピックアップ【夕刊】(2):上組、INPEX、くら寿司

投稿:

材料

■上組 <9364>  4,647円   +66 円 (+1.4%)  本日終値
 上組<9364>は続伸し上場来高値を更新した。12日の取引終了後に、上限を380万株(自己株式を除く発行済み株数の3.75%)、または130億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は9月16日から来年3月24日までで、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能にするためとしている。同時に、インド・ムンドラ港でコンテナフレートステーション(CFS)を活用したコンテナ貨物の取り扱い・保管及びNVOCC(非船舶運航業者)事業を展開するインドのサウラシュトラ・フレート社株式の87.75%を取得し子会社化すると発表しており、これも好材料視された。同国の旺盛な物流需要を見込み、国際複合一貫輸送や近隣諸国の現地法人との連携によるビジネスチャンス創出を図るのが狙い。取得価額は非開示。なお、26年3月期業績への影響は軽微としている。

■INPEX <1605>  2,654.5円   +8 円 (+0.3%)  本日終値
 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が高い。15日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の10月限が前週末比0.61ドル高の1バレル=63.30ドルと上昇。ウクライナが13日夜から14日にかけてドローン(無人機)による大規模攻撃を実施し、ロシア北西部の主要な製油所で一時火災が発生したとの報道が材料視された。また、トランプ米大統領は13日、北大西洋条約機構(NATO)全加盟国がロシアからの石油購入を停止したら、ロシアに対し大規模制裁を行う用意があると表明したことも原油高の要因となった様子だ。WTI価格上昇を受け、INPEXなどは買い優勢となった。

■くら寿司 <2695>  3,595円   -400 円 (-10.0%)  本日終値  東証プライム 下落率5位
 くら寿司<2695>は大幅安。前週末12日取引終了後に24年11月~25年7月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比4.5%増の1816億7700万円、最終利益は同22.1%減の34億6100万円だった。米などの原材料価格や人件費の上昇が逆風となった。海外ではアジアが堅調に推移し、北米は積極的な新規出店を図った。大幅な最終減益で着地したことが嫌気された。

■グッドコムアセット <3475>  1,477円   -148 円 (-9.1%)  本日終値  東証プライム 下落率6位
 グッドコムアセット<3475>は反落。前週末12日取引終了後、24年11月~25年7月期連結決算を発表。売上高は前年同期比26.7%減の249億円、営業利益は同60.0%減の11億4600万円だった。前年同期と比べ販売棟数や戸数が減少した。これを嫌気した売りが出た。

■エイチ・アイ・エス <9603>  1,393円   -88 円 (-5.9%)  本日終値  東証プライム 下落率7位
 エイチ・アイ・エス<9603>は大幅安。前週末12日取引終了後、25年10月期連結業績予想について純利益を77億円から65億円(前期比25.4%減)へ下方修正すると発表した。トルコ子会社の事業縮小に伴う特別損失の計上が見込まれるため。これが嫌気された。なお、売上高、営業利益の見通しに変更はない。このほか、連結子会社ツアー・ウェーブにおける雇用調整助成金の不正受給に関して続報を発表。労働局から不正受給と判断されたことを受け、取締役会で関係者の処分を決議したという。

■クラシコム <7110>  2,230円   +400 円 (+21.9%) ストップ高   本日終値
 クラシコム<7110>はストップ高。アパレルや雑貨の通販サイトの運営を行うが、旺盛な需要を獲得しエンゲージメントアカウント数が大幅な伸びを示しており、足もとの業績は好調に推移している。前週末12日取引終了後に発表した26年7月期業績予想は営業利益が前期比33%増の14億5300万円と過去最高を大幅に更新する見通し。また、25年7月期の年間配当は当初計画に11円上乗せとなる48円(前の期実績は17円)を実施し、今期も48円配当を継続する。これらを好感した投資資金が集中した。

■coly <4175>  2,335円   +399 円 (+20.6%) 一時ストップ高   本日終値
 coly<4175>が一時ストップ高まで買われた。同社は12日取引終了後、26年1月期第2四半期累計(2~7月)の単独決算を発表。営業損益が9500万円の赤字(前年同期は6億7000万円の赤字)に縮小したことが好感されたようだ。売上高は前年同期比23.5%増の33億7800万円で着地。モバイルオンラインゲーム事業では前期にリリースしたオリジナルIPタイトル「ブレイクマイケース」の売り上げが伸びたほか、メディア事業ではグッズ販売が好調だった。なお、通期業績予想については非開示としている。

■ナイガイ <8013>  416円   +71 円 (+20.6%) 一時ストップ高   本日終値
 12日に決算を発表。「5-7月期(2Q)経常は黒字浮上」が好感された。
 ナイガイ <8013> [東証S] が9月12日大引け後(15:30)に決算を発表。26年1月期第2四半期累計(2-7月)の連結経常損益は2億9500万円の赤字(前年同期は1億8500万円の赤字)に赤字幅が拡大した。

■ニチリョク <7578>  143円   +22 円 (+18.2%) 一時ストップ高   本日終値
 ニチリョク<7578>は商い伴い急動意。前週末12日取引終了後、葬式場の運営や仏壇・仏具の販売を手掛ける金宝堂(東京都渋谷区)との間で、業務提携と一部事業の譲渡に関する契約を結ぶことを発表した。葬祭会館「ラステル新横浜」を譲渡する。コアビジネスであるお墓事業への顧客紹介でシナジーを見込む。これが材料視されたようだ。

■ブッキングリゾート <324A>  1,338円   +197 円 (+17.3%)  本日終値
 ブッキングリゾート<324A>は急伸。前週末12日取引終了後、今期から株主優待制度を新設すると発表した。毎年4月末時点で100株以上を1年以上継続保有する株主を対象に、保有株数に応じて施設利用割引券や無料券抽選を実施する。初回のみ継続保有の条件は適用しない。これを好感した買いが集まった。あわせて発表した5~7月期単独決算は売上高が3億8200万円、営業利益が1億800万円だった(前年同期に四半期財務諸表を作成していないため増減率の記載はない)。また、新規事業として「施設再生・リセール事業」を始めることも明らかにした。

株探ニュース

オンラインで簡単。
まずは無料で口座開設

松井証券ならオンラインで申し込みが完結します。
署名・捺印・書類の郵送は不要です。