話題株ピックアップ【夕刊】(1):GENDA、FEASY、ディスコ
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■楽待 <6037> 1,479円 +265 円 (+21.8%) 本日終値 楽待<6037>はマドを開けて急伸し、上場来高値を更新した。同社は前週末12日の取引終了後、25年7月期の単独決算の発表にあわせて、26年7月期の単独業績予想を発表した。売上高予想は前期比10.8%増の35億円、営業利益予想は同16.5%増の18億円とした。配当予想は中間と期末をそれぞれ6円50銭とし、年間では同3円増配の13円を見込む。あわせて自社株買いの実施も発表。2ケタの増収増益による成長継続の見通しと株主還元姿勢を評価する買いが流入している。今期は物件掲載サービス及び広告掲載サービスの増収を見込んでいる。自社株買いは取得総数50万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.48%)、取得総額7億5000万円を上限とする。9月16日から12月15日にかけて市場買い付けで実施する。25年7月期は売上高が前の期比33.6%増の31億5900万円、営業利益が同45.6%増の15億4400万円だった。 ■ソフト99 <4464> 2,961円 +500 円 (+20.3%) ストップ高 本日終値 ソフト99コーポレーション<4464>がストップ高。旧村上ファンド関係者が設立した投資ファンドであるエフィッシモ・キャピタル・マネージメントが、ソフト99に対しTOB(株式公開買い付け)を実施すると12日の取引終了後にメディア各社が相次いで報じた。週明け16日付に公開された公開買付開始公告によると、買付価格は1株4100円。ソフト99は8月にMBO(経営陣が参加する買収)の実施を発表し、買付価格は1株2465円としていたが、エフィッシモ側はこれを大きく上回るTOB価格を示しており、ソフト99株への買いを誘う格好となった。買付予定数の下限は616万3300株で、上限は設定しない。買付期間は9月16日から10月29日。エフィッシモ側は、ソフト99のMBOに伴うTOB価格はPBR(株価純資産倍率)1倍を下回る「著しく割安な水準」だと指摘。そのうえで、エフィッシモ側のTOB成立後は「中長期的な企業価値向上に最大限寄与すべく、コーポレート・ガバナンス及びコンプライアンスを強化することを目指し、経営・管理体制の見直しを支援していく」と表明した。ソフト99は16日、エフィッシモによる公開買い付けに関する報道に対してコメントを発表。TOBの開始に関して「報道後に、エフィッシモ・キャピタル・マネジメントから当社に対し連絡があったが、現時点では当社において決定している事項はない」としたうえで、開示すべき事項が生じた場合には速やかに公表するとした。前週末のTOBに関する報道を受け、東京証券取引所は16日午前8時20分から8時55分までの間、ソフト99の株式売買を一時停止した。 ■GENDA <9166> 912円 +150 円 (+19.7%) ストップ高 本日終値 GENDA<9166>がストップ高。同社は前週末12日の取引終了後、26年1月期第2四半期累計(2~7月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比49.3%増の739億7300万円、純利益は同77.8%減の3億1000万円となった。のれん償却費が膨らみ最終減益となったものの、償却前営業利益(EBITDA)は同50.5%増の85億8400万円と高成長を示している。ゲームセンター部門とともにM&Aを実施した新規領域でも業績は堅調に推移。更に、既存事業の成長投資における選択と集中でフリーキャッシュフリー(FCF)を黒字化してM&A資金に充当するとともに、M&Aのファイナンス負担を軽減する方針も示した。将来的な自社株買いの可能性も意識される内容とあって、投資資金の流入につながったようだ。 ■PR TIMES <3922> 3,340円 +504 円 (+17.8%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率3位 PR TIMES<3922>がストップ高。12日の取引終了後、8月中間期連結業績予想について、売上高を44億2500万円から46億7400万円(前年同期比20.1%増)へ、営業利益を14億7200万円から18億9000万円(同97.3%増)へ、純利益を9億9200万円から12億6400万円(同99.4%増)へ上方修正したことが好感された。基幹事業のプレスリリース配信サービス「PR TIMES」が堅調に推移し、計画を小幅に上回っていることに加えて、「PRパートナーサービス」が計画以上の立ち上がりを見せていることが寄与する。また、子会社のグルコース及びNAVICUSがともに想定を超える受注を確保し、高水準の稼働となっていることも貢献する。なお、26年2月期通期業績予想は上期決算発表時に、中期経営目標で掲げた営業利益35億円の達成計画へ修正するとしている。 ■JMホールディングス <3539> 3,145円 +278 円 (+9.7%) 本日終値 東証プライム 上昇率7位 JMホールディングス<3539>は急反騰し、年初来高値を更新した。同社は前週末12日の取引終了後、25年7月期の連結決算の発表にあわせて、26年7月期の連結業績予想を開示した。売上高予想は前期比5.3%増の1960億円、最終利益予想は同8.4%増の70億円とした。前期に達成した過去最高益を更新する計画。同時に株式分割や実質増配予想も発表した。業績の拡大と株式の流動性向上を期待した買いが入った。今期は同社独自の販売手法である「異常値販売」(単品大量販売)や、青果や鮮魚など生鮮食品におけるこれまでグループ化した企業のノウハウを生かした売り場作りを通じ、既存店売上高の拡大を図る。新規出店効果も織り込んだ。JMHDは10月31日を基準日として、11月1日付で1株を2株に分割する。投資単位当たりの金額を引き下げて株式の流動性を高め、投資家層の拡大を図る。また、25年7月31日を基準日とする前期の期末配当については、従来の予想から2円増額して24円(年間46円)とした。11月1日に実施する株式分割を考慮したベースで前期の年間配当は23円。今期は年間24円配当を計画し、実質1円の増配を見込む。株主優待制度に関しては、株式分割後において200株以上を保有する株主に対しては実質据え置きとしつつ、100株以上を保有する株主に対して同社グループ商品券1000円分を贈呈する形に見直す。このほか同社は中期経営計画も公表した。最終年度の29年7月期に売上高2500億円(25年7月期は1862億700万円)、最終利益91億円(同64億5700万円)の達成を目指す。 ■フィットイージー <212A> 3,195円 +261 円 (+8.9%) 本日終値 フィットイージー<212A>が急反発し、上場来高値を更新した。同社は12日取引終了後、25年10月期第3四半期累計(24年11月~25年7月)の単独決算を発表。営業利益は前年同期比48.8%増の17億7400万円となり、通期計画の22億1000万円に対する進捗率は80.3%となった。売上高は同45.4%増の68億8100万円で着地。キャンペーンの実施や会員満足度の向上に注力したことなどを背景に、店舗当たりの会員数が堅調に推移したことが寄与した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。 ■ディスコ <6146> 44,460円 +3,380 円 (+8.2%) 本日終値 ディスコ<6146>が大幅高。同社は後工程の半導体製造装置関連株として急拡大する生成AI市場に照準を合わせた経営戦略を推進しており、米半導体株高などを背景に海外投資家などの買い直す動きが反映されている。前日の米国株市場ではエヌビディアは上昇一服となったものの、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は8連騰と気を吐き連日で史上最高値を更新しており、この流れが東京市場にも波及している。特にディスコは同じ後工程の製造装置メーカーであるアドバンテスト<6857>と比較して株価の出遅れ感が目立っていることで、目先持ち高を積み増す動きが観測される。 ■ギフトホールディングス <9279> 3,335円 +200 円 (+6.4%) 本日終値 ギフトホールディングス<9279>は大幅続伸。前週末12日取引終了後、24年11月~25年7月期連結決算を発表。売上高は前年同期比26.8%増の261億1300万円、営業利益は同15.1%増の23億7500万円だった。客単価の向上や新設店が寄与。キャベツ、コメをはじめとする原材料の高騰は柔軟な価格改定によって吸収した。好決算が評価され買われた。 ■コンヴァノ <6574> 236円 +12 円 (+5.4%) 本日終値 12日に発表した「米OTCQX上場へコンサルティング契約」が買い材料。 米国OTCQX Internationalへの株式公開に向けた実務支援を受けるため、コンサルティング基本契約を締結。 ■ノジマ <7419> 3,850円 +95 円 (+2.5%) 本日終値 ノジマ<7419>が後場強含んだ。午後2時30分ごろ、10月10日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位あたりの金額を引き下げることで投資家がより投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大と株式の流動性の向上を図ることが目的という。また、株式分割に伴い、期末配当予想を23円から8円に修正した。株式分割前換算で24円となり、実質配当予想の増額となることから、これも好材料視されたようだ。 株探ニュース