午後:債券サマリー 先物は反発、長期金利0.890%に上昇

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市況

 20日の債券市場で、先物中心限月9月限は反発。朝方の売りが一巡したあとは切り返したが、日銀の政策スタンスを見極めたいとして上値は重かった。

 債券先物は前日の軟調地合いを引き継ぐかたちで始まったものの、前日まで3日続落していたことから次第に値ごろ感からの押し目買いが流入。19日の米長期債相場が続伸(金利は低下)したことも国内債の支えとなり、午前10時50分すぎには144円86銭まで上伸する場面があった。ただ、日銀の追加利上げ観測が再燃しつつあるなか、23日に行われる衆参両院での閉会中審査に出席するとみられる植田和男総裁の発言が注目されており、積極的な売買を手控える向きが多かった。なお、この日に実施された20年債入札の結果は、小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が17銭と前回(7月11日)の5銭から拡大し、応札倍率は3.42倍と前回の3.80倍を下回った。事前に警戒感が強かったこともあり、相場への影響は限定的だった。

 先物9月限の終値は、前日比6銭高の144円78銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日比0.005%上昇の0.890%で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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