東京株式(大引け)=674円高、米ハイテク株高と円安を好感

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市況

 20日の東京株式市場は前日の欧州株高に加え、米国株市場で主力ハイテク株中心に買われたことを受け、リスク選好の地合いとなった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比674円30銭高の3万8062円92銭と大幅反発。プライム市場の売買高概算は17億3502万株、売買代金概算は3兆9630億円。値上がり銘柄数は1488、対して値下がり銘柄数は128、変わらずは30銘柄だった。

 きょうの東京市場は朝方から大きく買い優勢に傾いた。前日の欧州株市場では独DAXが10連騰を記録するなど上値指向が強く、米国株市場でも長期金利低下を背景に主要株価指数が揃って堅調、相対的に上昇率の高かったナスダック総合株価指数は今年最長となる8日続伸と気を吐いた。これを受けて、きょうの東京市場でも投資家のセンチメントが改善し、幅広い銘柄に買い戻しが入った。午後に入ると外国為替市場で一時1ドル=147円台前半まで円安が進み、ハイテク株などを中心に買いの勢いが増した。日経平均は一時700円を超える上昇をみせたが、引け際に伸び悩む形に。きょうの上げ幅は674円高で前日の下げ幅と合致している。なお、値上がり銘柄数はプライム市場の90%を占めた。売買代金は3兆9000億円台にとどまり、今月に入ってから初めて4兆円台を割り込んでいる。

 個別では、売買代金首位となったレーザーテック<6920.T>が高く、ソフトバンクグループ<9984.T>も堅調な値動き。東京エレクトロン<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>も上昇した。ファーストリテイリング<9983.T>も物色人気となり、さくらインターネット<3778.T>はストップ高に買われる展開となった。メルカリ<4385.T>も値を上げた。あい ホールディングス<3076.T>、ケアネット<2150.T>が急騰、M&A総研ホールディングス<9552.T>も値を飛ばした。ANYCOLOR<5032.T>も大きく水準を切り上げている。

 半面、セブン&アイ・ホールディングス<3382.T>が大幅反落となり、セブン銀行<8410.T>も利益確定売りに安い。リクルートホールディングス<6098.T>が売りに押され、日立製作所<6501.T>も冴えない。味の素<2802.T>も下落した。ペプチドリーム<4587.T>、ユニチカ<3103.T>なども軟調だった。

出所:MINKABU PRESS

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