今週の【早わかり株式市況】反落、最高値更新もAI半導体に決算出尽くし売り
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■今週の相場ポイント 1.日経平均は2週ぶり反落、一時6万1000円割れ 2.決算佳境、AI・半導体株に出尽くし売り散見 3.フジクラがストップ安、SBG軟調な場面も 4.米中首脳会談が開催、相場への反応は限定的 5.長期金利が約29年ぶり高水準、警戒感高まる ■週間 市場概況 今週の東京株式市場で日経平均株価は前週末比1304円(2.0%)安の6万1409円と、2週ぶりに下落した。 今週は決算発表シーズンが佳境を迎えた。主力のAI・半導体セクターで決算出尽くし売りにさらされる銘柄があり、全体相場は週後半にかけて軟化した。一方、相対的にバリュー株の優位性が高まり、TOPIXは前週末比0.9%高と堅調さを保った。 週明け11日(月)の日経平均は下落。朝方に先物主導で上昇してスタートしたものの、その後AI・半導体関連の一角に利益確定売りが出てマイナスに転じた。一方、バリュー株には買われる銘柄も多く、TOPIXはプラス圏で着地した。12日(火)は反発。前日の米株高の流れを引き継いだ。13日(水)も上昇。日経平均は終値で初の6万3000円台に乗せ、7日に続き史上最高値を更新した。TOPIXも値上がりし、イラン紛争勃発前の最高値に肉薄した。好決算銘柄を中心に売買が活発となり、全体が押し上げられた。14日(木)は反落。前日の米ハイテク株高を受けて前場は買い優勢の場面もあったが、次第に売りに押される展開に。後場に入ってフジクラ <5803> [東証P]が決算発表後にストップ安まで売り込まれ、一気に市場センチメントが冷えた。前日に好決算を発表したソフトバンクグループ <9984> [東証P]も材料出尽くし売りでこの日は終始軟調な動きを続け、両銘柄の下落で日経平均は大きく押し下げられた。なお、同日開催された米中首脳会談に対する相場の反応は限定的だった。15日(金)は大幅反落。日経平均の下げ幅は一時1700円を超え、6万1000円台を下回る場面があった。前日のAI・半導体関連株に対するセンチメント低下の流れを引きずり、全体相場は軟調に推移。債券市場で10年債利回りが2.7%台と約29年ぶりの高水準をつけたことも警戒され、下げを助長した。 ■来週のポイント 来週は20日に予定される米エヌビディアの決算発表が注目される。今週は利益確定売りに押されたAI半導体関連だが、エヌビディアの決算次第では再び風向きが変わる可能性もある。国内は決算発表が一巡し、好決算銘柄に見直し買いが入る余地もありそうだ。 重要イベントとしては、国内では19日朝に発表される1-3月期GDP、21日朝に発表される3月機械受注と4月貿易収支、22日朝に発表される4月全国消費者物価指数が注目される。海外では18日に発表される中国4月の鉱工業生産と小売売上高、20日に発表される中国5月最優遇貸出金利、FOMC議事録(4月28日~29日開催分、21日3:00)、21日に発表される米国4月住宅着工件数、22日に発表される米国4月コンファレンスボード景気先行指数に注視が必要だろう。 ■日々の動き(5月11日~5月15日) 【↓】 5月11日(月)―― 続落、朝高も半導体主力の一角が売られる 日経平均 62417.88( -295.77、-0.47) 売買高29億473万株 売買代金 10兆4354億円 【↑】 5月12日(火)―― 3日ぶり反発、AI・半導体関連の一角が牽引 日経平均 62742.57( +324.69、+0.52) 売買高28億1228万株 売買代金 10兆4392億円 【↑】 5月13日(水)―― 続伸、好決算銘柄が買われ最高値更新 日経平均 63272.11( +529.54、+0.84) 売買高28億187万株 売買代金 10兆4909億円 【↓】 5月14日(木)―― 3日ぶり反落、朝高も主力株が売られ安値引け 日経平均 62654.05( -618.06、-0.98) 売買高31億6889万株 売買代金 12兆376億円 【↓】 5月15日(金)―― 続落、AI・半導体関連を中心に利益確定売り 日経平均 61409.29( -1244.76、-1.99) 売買高31億9589万株 売買代金 11兆4254億円 ■セクター・トレンド (1)全33業種中、22業種が上昇 (2)上昇率トップは第一ライフ <8750> など保険。金融株はオリックス <8591> などその他金融、九州FG <7180> など銀行も大幅上昇 (3)伊藤忠 <8001> など大手商社、ENEOS <5020> など石油、INPEX <1605> など鉱業といった資源株も高い (4)輸出株はまちまち。ホンダ <7267> など自動車、ニコン <7731> など精密機器が買われ、JUKI <6440> など機械が売られた (5)内需株もまちまち。JT <2914> など食料品が高く、住友不 <8830> など不動産、大成建 <1801> など建設が安い (6)下落率トップはJX金属 <5016> など非鉄 ■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数) 1(1) 半導体 2(5) 人工知能 3(3) フィジカルAI 4(4) データセンター 5(2) ドローン ※カッコは前週の順位 株探ニュース