今週の【早わかり株式市況】急反発、米イラン電撃停戦でリスク選好ムードに

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市況

■今週の相場ポイント
 1.日経平均は2週ぶり急反発、一時5万7000円回復
 2.週初手掛かり材料難、前週末の欧米株休場で
 3.米国・イランが停戦で電撃合意、和平協議へ
 4.一気にリスク選好ムードに、全体相場は急騰
 5.ファストリ大幅高、通期業績予想を上方修正

■週間 市場概況
 今週の東京株式市場で日経平均株価は前週末比3800円(7.1%)高の5万6924円と、2週ぶりに大幅上昇した。

 今週は買い戻しの動きが急速に進んだ。将来的な中東和平の実現に向けた兆しがようやく見え始め、市場センチメントが改善した。日経平均は一時5万7000円台を回復し、イラン紛争勃発直後の3月初旬の水準まで戻した。

 週明け6日(月)の日経平均は上昇。前週末の欧米株市場が休場で手掛かり材料に乏しかったが、ショート筋の買い戻しが機能する形で先物主導の上昇を演じた。イラン紛争を巡り一部で停戦観測が浮上し、ショートカバーを誘発する格好となった。7日(火)は小幅高。トランプ米大統領がイランに対し、大規模な軍事攻撃を仕掛けるまでの期限を米国時間7日夜(日本時間8日午前)に定めたことで、この結果を見極めたいとの思惑から様子見ムードが強まった。売り買い交錯のなか、わずかにプラス圏に浮上して取引を終えた。打って変わって8日(水)は急騰。日経平均は一時3000円近い上昇で、終値でも2878円高と歴代3位の記録的な上げ幅に。一気に5万6000円台を回復した。米国のイランに対する交渉期限を目前に控えたこの日朝方、両国が2週間の停戦で電撃的に合意。これを受け、リスク選好ムードが急速に広がった。9日(木)は反落。前日に急騰した反動で利益確定の動きが出た。10日(金)は大幅反発。米国・イランの和平協議を翌日に控え、期待感が高まった。また、前日に通期業績予想の上方修正を発表したファーストリテイリング <9983> [東証P]が大幅高となり、全体指数を押し上げた。AI・半導体関連株も上昇し、投資家心理が上向いた。日経平均は1000円超高で5万7000円台を回復した。

■来週のポイント
 来週は米イスラエルとイランの停戦合意と和平交渉の行方が焦点になる。停戦の合意はしたものの混乱は続いており、予断を許さない。全体指数はイラン情勢次第と思われるが、足もと買いが活発化しているAIインフラ関連など、仕込み好機と見做され始めたセクターが出ていることに注目したい。

 重要イベントとしては、国内では15日朝に発表される2月機械受注が注目される。海外では14日に発表される中国3月貿易収支、米国3月生産者物価指数、IMF世界経済見通し、16日に発表される中国1-3月期GDP、中国3月の鉱工業生産と小売売上高、米国3月鉱工業生産、17日に発表される米国3月コンファレンスボード景気先行指数に注視が必要だろう。

■日々の動き(4月6日~4月10日)

【↑】   4月 6日(月)―― 続伸、イラン停戦期待も後半伸び悩む
 日経平均 53413.68( +290.19、+0.55)  売買高16億5111万株 売買代金 5兆2740億円

【↑】   4月 7日(火)―― 3日続伸、中東情勢の行方をにらみ伸び悩む
 日経平均 53429.56( +15.88、+0.03)  売買高18億3000万株 売買代金 5兆7362億円

【↑】   4月 8日(水)―― 4連騰、イラン停戦を受けリスク選好一色
 日経平均 56308.42( +2878.86、+5.39)  売買高27億6005万株 売買代金 9兆6668億円

【↓】   4月 9日(木)―― 5日ぶり反落、和平協議に不透明感で売り優勢
 日経平均 55895.32( -413.10、-0.73)  売買高22億7281万株 売買代金 8兆2061億円

【↑】   4月10日(金)―― 急反発、米株高やファストリ上昇が牽引
 日経平均 56924.11( +1028.79、+1.84)  売買高24億3266万株 売買代金 8兆7378億円

■セクター・トレンド
 (1)全33業種中、19業種が上昇
 (2)半導体材料ニーズの盛り上がりで古河電 <5801> など非鉄が値上がり率トップ
 (3)キオクシア <285A> など電機、東京精 <7729> など精密機器、ツガミ <6101> など機械といった輸出株も大幅高
 (4)内需株はまちまち。トーセイ <8923> など不動産、日揮HD <1963> など建設が高いが東京メトロ <9023> など陸運は安い
 (5)金融株は楽天銀 <5838> など銀行、SBI <8473> など証券が買われ、T&D <8795> など保険は売られた
 (6)原油相場の下落でINPEX <1605> など鉱業が値下がり率トップ

■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数)
 1(1) 蓄電池 
 2(12) データセンター ── マイクロソフトが日本に1.6兆円投資
 3(5) 半導体 ── SOX指数再び75日線越えで米半導体株の復活高に追随
 4(2) 防衛 
 5(4) 地方銀行 ── しずおかFG・名古屋銀の経営統合など業界再編進む 
 ※カッコは前週の順位

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