午後:債券サマリー 先物は大幅続落、インフレ懸念で日銀利上げ観測も 長期金利2.370%に急上昇
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27日の債券市場で、先物中心限月6月限は大幅続落した。前日の米債券安(金利の上昇)が重荷となったほか、日銀の利上げ観測も広がり、債券売りを促した。 日銀は26日、「需給ギャップと潜在成長率」の推計方法の見直しを実施し、再推計の結果を発表した。需給ギャップはこれまでマイナスを続けていたが、再推計では2022年第1四半期(1~3月)からプラスを続ける格好となった。需要超過は物価が上昇しやすい状態であることから、日銀が利上げを続ける布石を打ったと市場では受け止められた。イランを巡る軍事衝突とホルムズ海峡の事実上の閉鎖に伴う原油高と、世界的なインフレ加速が警戒されるなか、物価・経済情勢に対し政策対応が遅れる「ビハインド・ザ・カーブ」を回避するため、日銀が4月にも利上げに踏み切るとのシナリオも意識されたようだ。日銀は26日、政府による物価高対策の影響を除いた物価指数の公表も開始した。政策などの特殊要因と生鮮食品を除いた2月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.2%上昇となった。 27日は利付国債の入札や国債買い入れオペといった需給イベントがなかったにもかかわらず、債券先物は断続的な売りにより下げ幅を拡大した。イラン情勢を巡っては、米国が中東に対して1万人の地上部隊を追加で派遣することを検討していると伝わり、米原油先物相場はアジア時間で再び上昇する場面があった。原油相場にらみの神経質な展開が続く米国市場と同様に、円債市場もインフレ懸念は相場の重荷となった。 先物6月限は前営業日比77銭安の130円06銭で終えた。新発10年債利回り(長期金利)は2.370%に急上昇した。 出所:MINKABU PRESS