17日の株式相場見通し=反発、原油高一服と米株上昇で買い戻し優勢
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17日の東京市場で日経平均株価は反発する見通しだ。事実上の封鎖状態にあったホルムズ海峡において一部船舶の航行が再開したと伝わり、米原油先物相場が急落。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近物は1バレル=102ドル台から一時92ドル台と大きく水準を切り下げた。国際エネルギー機関(IEA)のビロル事務局長が追加的な石油備蓄の放出の可能性を示唆したこともあって、前日のニューヨーク市場では物価高と景気後退が同時に進むスタグフレーション懸念が後退。主要株価3指数はそろって上昇した。更に、エヌビディア<NVDA>のジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)が開発者会議で講演を行い、AI半導体の売上高を巡り強気な見通しを示したことも投資家心理の改善に寄与したもようで、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の上昇率は2%近くとなっている。 これらの外部要因を背景にきょうの東京市場ではAIや半導体に関連する銘柄を中心に買い戻しが優勢となる見込みだ。半面、中東情勢や原油先物相場の動向に対する投資家の警戒モードが解消したわけではなく、一定の戻り売り需要が主力株の上値を圧迫するとみられている。トランプ米大統領が今月末に予定していた中国への訪問を1カ月ほど延期することが明らかとなり、イランを巡る軍事衝突が長期化するとの見方がくすぶるなか、今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)をはじめ各国の中央銀行が金融政策の決定会合を開く中銀ウィークでもあり、持ち高を一方向に傾けにくい局面に差し掛かっている。日経平均は取引時間中、5万3500円から5万4500円の範囲での動きとなると想定される。 16日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比387ドル94セント高の4万6946ドル41セントと5日ぶり反発。ナスダック総合株価指数は同268.81ポイント高の2万2374.17だった。 日程面では、きょうは国内では1月の第3次産業活動指数が公表されるほか、財務省により20年債入札が実施される予定。海外ではオーストラリア準備銀行やインドネシア中銀が政策金利を発表するほか、ドイツの3月ZEW景況感指数、米2月コンファレンスボード景気先行指数の発表も控える。米国においても20年債入札が行われるほか、18日までの日程でFOMCが開かれる。 出所:MINKABU PRESS