話題株ピックアップ【夕刊】(2):MTG、三菱電、村田製

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■ユカリア <286A>  890円   +23 円 (+2.7%)  本日終値
 ユカリア<286A>が反発。1日の取引終了後、子会社で訪問看護や居宅介護支援を手掛けるメディステップが訪問介護や障害の居宅介護を営むリリフル(東京都品川区)を完全子会社化したと発表しており、将来的な業績への貢献を期待した買いが集まった。メディステップはリリフルが持つ小児・難病分野における看護の専門的な知見と実践ノウハウを生かし、対象疾患や年齢層を問わず包括的に支援できる訪問看護体制について強化を進める。

■MTG <7806>  4,405円   +105 円 (+2.4%)  本日終値
 MTG<7806>は3日ぶりに反発した。SMBC日興証券が1日、MTGの目標株価を6300円から6700円に増額修正した。投資評価は3段階で最上位の「1」を継続する。旗艦ブランド「ReFa」をはじめ、全方位でブランド育成が好調に推移していると指摘。今後5年間の営業利益の年平均成長率(CAGR)はプラス20%と想定し、中期的な拡大が継続するとの見方を示す。同証券はMTGの27年9月期営業利益予想をこれまでの150億円から175億円に引き上げた。

■LAホールディングス <2986>  7,590円   +140 円 (+1.9%)  本日終値
 LAホールディングス<2986>は朝安後持ち直した。2日午前10時30分ごろ、25年12月期の通期業績予想の修正を発表した。売上高予想を510億円から460億円(前期比2.9%増)に引き下げた一方、最終利益予想を51億円から60億円(同27.3%増)に引き上げた。利益予想の増額を評価した買いが優勢となった。都心部の好立地エリアや地方中核都市を中心に不動産開発の事業の高付加価値化を追求し、収益性が向上する。販売計画を見直し一部プロジェクトを来期以降としたことにより、売上高予想については下方修正した。同時に期末配当予想を従来の見通しから2円増額し170円に修正。年間配当予想は335円(前期は292円)となる。

■三菱電機 <6503>  4,300円   +67 円 (+1.6%)  本日終値
 三菱電機<6503>が後場に強含んだ。日本経済新聞電子版が2日、「三菱電機はデータセンターや通信基地局で使われる半導体を増産する」と報じ、手掛かりとなったようだ。記事によると、パワー半導体向け投資の一部を振り向けることなどを通じ、2028年度の生産能力を24年度比で3倍にするという。

■村田製作所 <6981>  3,272円   +48 円 (+1.5%)  本日終値
 村田製作所<6981>が堅調推移。同社は1日に2025年の「IR Day」を開催。会社説明会の資料をホームページ上に公開した。このなかでAIサーバーへのコンデンサー搭載数について、昨年の中期経営方針公表時の1万~2万個から1万5000~2万5000個に見直し、AIサーバー向けコンデンサー需要に関して25~30年の年平均成長率が30%となるとの見通しを示している。同社の中期的な成長を支える要因となるとの期待が改めて膨らむ形となり、買いを誘ったようだ。なお、同社は2日、3.2ミリメートル×2.5ミリメートルのサイズで定格電圧1.25キロボルト、C0G特性を備えた世界最大の静電容量の積層セラミックコンデンサーを開発し、量産を開始したと発表している。

■ゼンショHD <7550>  9,336円   +131 円 (+1.4%)  本日終値
 ゼンショーホールディングス<7550>が底堅く推移。同社は1日、11月の「すき家」の既存店売上高が前年同月比13.1%増となったと発表した。伸び率は10月の4.2%から拡大した。既存店の客数は同4.8%増と、今年2月以来、9カ月ぶりに前年同月を上回っており、株価のサポート要因となったようだ。全店売上高は同15.8%増となった。

■IBJ <6071>  758円   +10 円 (+1.3%)  本日終値
 IBJ<6071>が底堅い。同社は1日の取引終了後、結婚相談所事業の11月の月次KPI(重要業績評価指標)について開示した。課金会員数は前年同月比41.9%増の9万8364人と大幅に伸長し、10万人に接近。開示内容が評価されたようだ。新規入会者数は同14.8%増の6671人。登録会員数全体では同9.3%増の10万4673人だった。婚活をテーマとする番組「The Marriage Project」のYouTube配信を始め、公開から約2週間で再生回数が20万回を突破した。同社は社会的な関心の高まりが事業の追い風になっているとしたうえで、年末にかけて例年、成婚数が増加する傾向にあり、引き続きKPIや業績は順調に推移するとの見通しを示している。

■ビーエンジ <4828>  7,690円   +90 円 (+1.2%)  本日終値
 ビジネスエンジニアリング<4828>が反発し、上場来高値を更新した。同社は1日、製薬業界向けの製造実行システム(MES)を提供するタイのBatchLineに資本参加すると発表。1億円相当を出資する予定だとしており、これが材料視されたようだ。ビーエンジは今年1月にBatchLineとパートナーシップ契約を締結し、3月から同社のBatchLine MESを国内で提供している。ビーエンジは今回の資本参加により、グローバル市場における医薬品製造業のデジタルトランスフォーメーション(DX)に向けて、製造記録電子化ソリューションの提供体制を強化するとしている。

■大阪ガス <9532>  5,476円   +58 円 (+1.1%)  本日終値
 大阪ガス<9532>は底堅く推移。同社はこの日、伊藤忠商事<8001>や東邦ガス<9533>、海外エネルギー企業らと、米国ネブラスカ州における合成メタン製造事業の基本設計(FEED)実施に向けた共同開発契約を締結したと発表した。同事業では2027年度内の最終投資意思決定(FID)の実施、30年度中の合成メタンの製造(製造容量:年間約7万5000トン)開始と日本への輸出を目指す。大ガスと邦ガスは同事業から合成メタンを輸入する。

■コカBJH <2579>  2,868円   +24.5 円 (+0.9%)  本日終値
 コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス<2579>がしっかり。同社は1日、「綾鷹」ブランドの緑茶製品の値上げを発表。今後の収益への好影響を期待した買いが株価を下支えした。メーカー希望小売価格に対する改定率はプラス6.3%~12.1%。改定日は2026年3月1日。製品に使用する茶葉の価格が高騰し、飲料業界全体として更なるコスト上昇が見込まれる状況のなか、改めて価格改定に踏み切る。



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