話題株ピックアップ【夕刊】(3):大同特鋼、三越伊勢丹、SBG

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■大同特殊鋼 <5471>  1,559.5円   +12 円 (+0.8%)  本日終値
 大同特殊鋼<5471>がしっかり。SBI証券が1日、大同特鋼の目標株価を従来の1510円から1900円に増額修正した。投資判断は「買い」を継続する。半導体製造装置向けステンレス鋼に関して上期はやや苦戦したもようだとしながらも、来年以降は韓国メーカーを中心に設備投資が増加する可能性があると想定。同装置向けステンレス鋼の出荷回復の確度が高まると、大同特鋼の評価がもう一段高まる余地があると指摘する。

■三越伊勢丹 <3099>  2,310.5円   -150.5 円 (-6.1%)  本日終値
 三越伊勢丹ホールディングス<3099>が大幅反落した。同社は1日、11月の国内百貨店事業の売上速報を発表。傘下の三越伊勢丹の首都圏5店舗の合計では前年同月比1.4%増となった。3カ月連続で前年の実績を上回ったが、免税売上高については減少となったと伝わっている。日中関係の悪化を受けてインバウンド客による高額消費への悪影響が警戒されるなかで、売り圧力が高まる結果となった。

■ソフトバンクグループ <9984>  15,670円   -865 円 (-5.2%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が売り買い交錯、足もとで強弱観が対立している。前日の米国株市場では、ナスダック総合株価指数が6日ぶりに反落し、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も上昇一服となった。同社傘下の英半導体設計アーム・ホールディングスも前日は軟調で、同社株を取りまく外部環境はあまり芳しくない。また、ここ急増していた信用買い残は足もと増加傾向に歯止めはかかったとはいえ直近データで約960万株まで膨張した状態で、上値では戻り売り圧力が拭えない。一方、テクニカル的には週足チャートで売り一巡感も観測される。26週移動平均線との上方カイ離を解消して目先下げ渋る動きもみせており、1万6000円台を巡る攻防にマーケットの注目が集まっている。

■伊藤園 <2593>  3,053円   -120 円 (-3.8%)  本日終値
 伊藤園<2593>が大幅安で3日続落。同社は1日の取引終了後、26年4月期第2四半期累計(5~10月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比4.0%増の2624億7800万円、営業利益は同3.2%減の139億3400万円、最終利益は同3.8%増の95億4200万円となった。中間期の営業利益は減益で着地したほか、8~10月期の営業利益は23%減となった。直近の大幅な営業減益を嫌気した売りがかさんだようだ。原料や資材などの高騰が営業利益を押し下げる要因となったほか、賃上げによる人件費の増加も響いた。

■ワークマン <7564>  6,720円   -260 円 (-3.7%)  本日終値
 ワークマン<7564>が大幅続落。1日の取引終了後、11月度の月次売上高速報を発表しており、既存店売上高は前年同月比7.9%増と9カ月連続で前年実績を上回った。一方、直近で株価の上昇が続いていたなか、既存店売上高の前年比伸び率は10月(19.5%)から鈍化しており、物足りなさが意識されたようだ。11月は気温の低下により、防寒インナーやアウター、ウォームパンツなどの冬物衣料が売り上げを牽引。また、リカバリーウェアの販売も引き続き好調に推移した。なお、全店売上高は同14.1%増だった。

■アスクル <2678>  1,391円   -32 円 (-2.3%)  本日終値
 アスクル<2678>が続落し2022年1月以来、3年11カ月ぶりの安値圏に沈んだ。同社は1日の取引終了後、26年5月期第2四半期決算発表を延期すると開示した。ランサムウェアの感染によるシステム障害の影響により、被害額の集計などに一定の時間を要することが見込まれるため。これまでは15日の公表を予定していた。あわせて公表した11月度(20日締め)の月次業績は、単体売上高が前年同月比95.1%減の16億9800万円と大きく落ち込んでおり、見切り売りを促した。延期後の決算発表日については確定次第、速やかに開示する方針としている。

■レゾナック <4004>  6,302円   -69 円 (-1.1%)  本日終値
 レゾナック・ホールディングス<4004>は売り買い交錯。同社は1日の取引終了後、黒鉛電極事業に関して、事業環境が悪化したことを踏まえた合理化策の一環として、ドイツ拠点における人員削減を決定したと発表した。同拠点の9月末の従業員数は65人で、41人が対象となる。これに伴い、9億2000万円の費用が発生する見込み。25年12月期の業績予想の変更はなく、未作成の26年12月期については発生費用及び固定費などの削減効果を織り込んだうえで、見通しを立てる方針。一連の合理化施策については今回の決議で一段落となるという。発表を受けて買い向かう姿勢は限られ、株価は一進一退の動きとなった。

■アール・エス・シー <4664>  875円   +150 円 (+20.7%) ストップ高   本日終値
 アール・エス・シー<4664>がストップ高。安川電機<6506>とソフトバンク<9434>が1日、フィジカルAI領域での協業に合意し、覚書(MOU)を締結したと発表。更に、ファナック<6954>は同日、エヌビディアと協業し産業用ロボットのフィジカルAI実装を推進すると公表した。RSCは11月14日にソフトバンクグループ<9984>傘下のソフトバンクロボティクスとともに、AI警備ソリューションで資本・業務提携契約を締結したと開示。ソフトバンクロボティクスのAI・ロボットなどの技術力と、RSCの警備力を組み合わせた次世代警備ソリューションを展開する方針を示していた。AIが機械を制御するフィジカルAIに関する材料が相次ぐなか、関連銘柄としてRSC株に投資家の関心が改めて向かう格好となった。

■SEHI <9478>  420円   +28 円 (+7.1%)  本日終値
 SEホールディングス・アンド・インキュベーションズ<9478>は急反発。1日取引終了後、取得上限30万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.91%)、または1億円とする自社株買いの実施を発表した。期間は12月2~23日。前回の自社株買いの結果や現在のキャッシュフロー、財務状況などを勘案して実施を判断した。これが好感された。

■Hmcomm <265A>  1,094円   +56 円 (+5.4%)  本日終値
 Hmcomm<265A>は反発。1日取引終了後、ベネッセi-キャリア(東京都新宿区)が提供する大学生向け問題解決力測定テスト「GPS-Academic」の記述・論述式へ、AI自動採点システムを導入することが決定したと発表した。従来は採点から返却まで1~2カ月を要していたが、今回のシステム導入によって即日で行えるようになるという。

●ストップ高銘柄
 アール・エス・シー <4664>  875円   +150 円 (+20.7%) ストップ高   本日終値
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 大黒屋ホールディングス <6993>  138円   -50 円 (-26.6%) ストップ安   本日終値
 Link-Uグループ <4446>  1,150円   -400 円 (-25.8%) ストップ安   本日終値
 AIストーム <3719>  296円   -80 円 (-21.3%) ストップ安   本日終値
 免疫生物研究所 <4570>  3,120円   -700 円 (-18.3%) ストップ安   本日終値
 トランスGG <2342>  407円   -80 円 (-16.4%) ストップ安   本日終値
 など、6銘柄



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