26日の株式相場見通し=続伸、4万9000円台回復が視野に
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26日の東京株式市場は景気敏感株などを中心に幅広い銘柄に投資資金が流入し、日経平均株価は続伸が見込まれる。前日は朝方に大幅高に買われた後に値を消す展開を強いられたが、きょうは波状的な買いが全体相場を支えそうだ。日経平均は4万9000円台乗せを視界に入れる動きも想定される。前日のアジア株市場は高安まちまちだったが、欧州時間に入るとリスク選好の地合いに変わり、ドイツの主要株価指数であるDAXが続伸したほか、フランスのCAC40、英国のFTSE100などいずれも反発した。米国ではFRB高官にハト派的な発言が相次いでいることで、12月のFOMCで追加利下げが実施される可能性が意識されており、これが欧州株市場でも投資家のセンチメントを強気に傾けている。各国市場は揃って取引後半にかけて尻上がりに上げ幅を広げた。一方、米国株市場では利下げ期待を背景に株式の相対的な割高感が薄れ市場心理が改善、買いの勢いが強まりNYダウの上げ幅は一時700ドルを超えた。この日に開示された9月の米小売売上高、9月の米卸売物価指数(PPI)などが市場予想を下回ったほか、民間企業のADPが発表した雇用者数の週次データもコンセンサスを下回る内容で、米経済の軟化を示唆する内容だった。追加利下げ期待が一段と高まるなか、ホーム・デポ<HD>やナイキ<NKE>、ウォルマート<WMT>など景気敏感セクターに物色の矛先が向いている。一方、半導体大手エヌビディア<NVDA>は一時7%を超える急落をみせ、AI関連株や半導体セクターの一角には逆風となった。メタ・プラットフォームズ<META>が、グーグルが自社開発するAI半導体の購入を検討していると伝わり、エヌビディアの商品シェアが奪われるとの思惑が嫌気されている。東京市場では米株高は追い風材料ながら、日経平均の構成比率上位である値がさ株には慎重なムードも漂うことで上値が押さえられる可能性も否定できない。買い一巡後の動きが注目される。 25日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比664ドル18セント高の4万7112ドル45セントと3日続伸。ナスダック総合株価指数は同153.58ポイント高の2万3025.59だった。 日程面では、きょうは10月の企業向けサービス価格指数、40年物国債の入札、11月の月例経済報告、「基調的なインフレ率を捕捉するための指標」公表、10月の全国スーパー売上高など。海外ではニュージーランド中銀が政策金利発表、9月の米耐久財受注額、週間の米新規失業保険申請件数、11月の米シカゴ購買部協会景気指数(PMI)、米地区連銀経済報告(ベージュブック)など。 出所:MINKABU PRESS
