米外為市場サマリー:低調な米経済指標を受け一時155円80銭まで軟化

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為替

 25日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=156円05銭前後と前日と比べて85銭程度のドル安・円高で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=180円53銭前後と同20銭強のユーロ安・円高だった。

 この日に米商務省が発表した9月の小売売上高は前月比0.2%増と前月から伸び率が鈍化し、米労働省が発表した9月の卸売物価指数(PPI)は食品とエネルギーを除くコア指数で前月比0.1%上昇と2024年7月以来の低い伸びにとどまった。また、米調査会社コンファレンス・ボードが発表した11月の米消費者信頼感指数は7カ月ぶりの低水準となり、米民間雇用サービス会社のADPが発表した民間部門の雇用者数の週次データは8日までの4週間で週平均1万3500人減った。いずれも米経済の減速を示したことで、市場では米連邦準備理事会(FRB)による利下げ観測が強まるとともにドル売りが先行。米ブルームバーグ通信がFRBの次期議長候補として米国家経済会議(NEC)のハセット委員長が有力だと報じ、FRBが米政権の意向をくんだ利下げ路線を取るとの思惑が広がったことも影響し、ドル円相場は一時155円80銭まで軟化した。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1570ドル前後と前日に比べて0.0050ドル程度のユーロ高・ドル安だった。

出所:MINKABU PRESS

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