明日注目すべき【好決算】銘柄 メルカリ、東急不HD、カチタス (7日引け後 発表分)

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 11月7日の引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 メルカリ <4385> [東証P]  ★7-9月期(1Q)最終は70%増益で着地
 ◆26年6月期第1四半期(7-9月)の連結最終利益は前年同期比70.0%増の49.8億円に拡大して着地。国内フリマ取引などのマーケットプレイス事業でGMV(流通総額)が拡大したほか、フィンテック事業で「定額払い」や「分割払い」が増加し、債権残高が伸長したことが利益拡大につながった。また、米国事業はGMVのプラス成長によって黒字に転じた。

 三井松島HD <1518> [東証P]  ★今期経常を一転8%増益に上方修正、配当も実質39%増額
 ◆26年3月期の連結経常利益を従来予想の81億円→91億円に12.3%上方修正。従来の減益予想から一転して7.7%増益見通しとなった。生活消費財の日本ストロー、産業用製品のジャパン・チェーン・ホールディングス、CSTなどグループ会社の業績上振れを織り込んだ。
  併せて、年間配当を従来計画の138円→156円に修正。25年9月に実施した1→5の株式分割を考慮すると実質39.1%増額となる。

 ソネック <1768> [東証S]  ★上期経常は5.8倍増益で上振れ着地、今期配当を20円増額修正
 ◆26年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比5.8倍の7.9億円に急拡大し、従来予想の3億円を上回って着地。建設事業で手持ち工事が順調に進捗したことに加え、工事原価の採算改善が上振れの要因となった。
  併せて、期末一括配当を従来計画の30円→50円(前期は30円)に大幅増額修正した。配当利回りは4.72%に上昇。

 東急不HD <3289> [東証P]  ★今期経常を6%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も2.5円増額
 ◆26年3月期の連結経常利益を従来予想の1315億円→1390億円に5.7%上方修正。増益率が1.8%増→7.6%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。堅調な不動産売買市場を背景に、投資家向けの売却や仲介事業などが好調に推移していることを反映した。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の42円→44.5円(前期は36.5円)に増額修正した。

 J-MAX <3422> [東証S]  ★今期最終を2.4倍上方修正
 ◆26年3月期の連結最終損益を従来予想の3.5億円の黒字→8.5億円の黒字(前期は32.8億円の赤字)に2.4倍上方修正した。北米子会社インディアナ・マルジュンの清算結了に伴い、為替換算調整勘定の取崩しを実施し、子会社清算益4.5億円を計上したことが上振れの要因。

 大阪ソーダ <4046> [東証P]  ★今期最終を10%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も5円増額
 ◆26年3月期の連結最終利益を従来予想の123億円→135億円に9.8%上方修正。増益率が19.0%増→30.7%増に拡大し、従来の3期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。エピクロルヒドリンの市況改善などに加え、投資有価証券売却益の計上も最終利益を押し上げる。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の20円→25円に増額修正した。
  併せて、発行済み株式数の4.0%にあたる500万株または50億円を上限に自社株買いを実施すると発表。

 大同信号 <6743> [東証S]  ★今期経常を36%上方修正、配当も10円増額
 ◆26年3月期の連結経常利益を従来予想の14億円→19億円に35.7%上方修正。増益率が10.9%増→50.6%増に拡大する見通しとなった。鉄道事業者における設備投資の回復基調継続を背景とした受注環境の改善に加え、原価低減の進展なども織り込んだ。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の15円→25円(前期は15円)に大幅増額修正した。

 メガチップス <6875> [東証P]  ★今期最終を一転68%増益に上方修正、配当も70円増額
 ◆26年3月期の連結最終利益を従来予想の40億円→90億円に2.3倍上方修正。従来の減益予想から一転して67.6%増益見通しとなった。米Siタイム株式の一部売却による特別利益の計上額が予想より増加することが最終利益を押し上げる。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の140円→210円(前期は140円)に大幅増額修正した。

 アイフル <8515> [東証P]  ★上期経常を41%上方修正
 ◆26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益を従来予想の116億円→164億円に41.4%上方修正。増益率が19.3%増→68.7%増に拡大する見通しとなった。堅調な資金ニーズを背景にローン事業やクレジット事業、信用保証事業が順調に拡大したことに加え、貸倒関連費用や人件費などが想定を下回ったことが要因。

 日神GHD <8881> [東証P]  ★今期経常を38%上方修正
 ◆26年3月期の連結経常利益を従来予想の34億円→47億円に38.2%上方修正。増益率が10.8%増→53.1%増に拡大する見通しとなった。上期に建設事業で提案型受注の比率が想定より大幅に上昇し、利益率が向上することが上振れの要因。

 カチタス <8919> [東証P]  ★今期経常を10%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も8円増額
 ◆26年3月期の連結経常利益を従来予想の157億円→173億円に10.2%上方修正。増益率が13.1%増→24.7%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。低価格帯の住宅などで消費者ニーズを捉え、業績が好調に推移していることを反映した。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の70円→78円(前期は56円)に増額修正した。

 ビジコーチ <9562> [東証G]  ★今期経常は69%増で4期ぶり最高益更新へ
 ◆25年9月期の連結経常利益は前の期比2.3倍の1億7800万円に伸びて着地。続く26年9月期も前期比68.5%増の3億円に拡大し、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期はKDテクノロジーズが連結範囲から外れるものの、前期から継続する人材採用やマーケティング投資の効果で人材開発事業の成長が加速する計画。日本経済新聞社との提携によってミドル層向け1対1コーチング市場を拡大することで顧客単価向上を図る。
  併せて、日本経済新聞社と資本業務提携したと発表。日経は第三者割当増資を引き受け、20%出資する。

株探ニュース

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