【↑】日経平均 大引け| 大幅続伸、米株高や円安で5万円大台乗せ (10月27日)

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市況

日経平均株価
始値  49905.80
高値  50549.60
安値  49838.98
大引け 50512.32(前日比 +1212.67 、 +2.46% )

売買高  19億2747万株 (東証プライム概算)
売買代金 6兆1130億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は大幅続伸、初の5万円大台乗せ果たす
 2.NYダウなど3指数最高値の米株市場に追随する展開
 3.予想下回る米CPI好感、FRBによる利下げ思惑増幅
 4.日米首脳会談控え、政策への期待感も物色人気後押し
 5.値上がり銘柄数が1400上回り、全体の88%を占める

■東京市場概況

 前週末の米国市場では、NYダウは前日比472ドル高と続伸した。9月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回ったことで、利下げへの期待が高まり買いが優勢となった。

 週明けの東京市場では、リスク選好の流れが加速し、日経平均株価は1200円あまりの急騰を演じた。直近2営業日合計では1800円以上の上昇を示し、未踏の5万円大台乗せを果たし、大幅に最高値を更新した。

 27日の東京市場は、強気一辺倒の地合いで、朝方取引開始後すぐに5万円大台乗せを達成。その後も波状的な買いが続き、後場後半になると先物買いを絡める形でほぼ一貫して水準を切り上げる展開となった。前週末の米国株市場では、9月の米消費者物価指数(CPI)がコンセンサスを下回る内容だったことでFRBによる利下げ期待が高まり、NYダウ、ナスダック総合株価指数、S&P500指数が揃って史上最高値を更新。外国為替市場でも一時1ドル=153円台での推移と円安が進んだことも東京市場に追い風となった。トランプ米大統領の来日で、明日には高市早苗首相との日米首脳会談を控えており、これを前に政策期待の買いが全体指数を押し上げた格好だ。AI・半導体関連株を買い戻す動きが顕著で、投資家のセンチメントを強気に傾ける背景となっている。プライム市場の値上がり銘柄数は1400を超え、全体の88%を占めるなど旺盛な物色意欲を裏付けている。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が群を抜く売買代金をこなし大幅高、キオクシアホールディングス<285A>の上げ足の強さも際立った。アドバンテスト<6857>、フジクラ<5803>が大幅高。川崎重工業<7012>も値を飛ばした。JX金属<5016>も物色人気。第一稀元素化学工業<4082>が値上がり率トップに買われ、アステリア<3853>も急騰。Link-Uグループ<4446>、東京計器<7721>、東洋エンジニアリング<6330>も大幅高を演じた。

 半面、信越化学工業<4063>、リクルートホールディングス<6098>が冴えず、中外製薬<4519>も値を下げた。安川電機<6506>も売りに押された。霞ヶ関キャピタル<3498>がストップ安に売り込まれ、大同メタル工業<7245>、KOA<6999>も大きく値を下げた。シマノ<7309>、良品計画<7453>、マクニカホールディングス<3132>なども安い。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、アドテスト <6857>、ファストリ <9983>、フジクラ <5803>、東エレク <8035>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約808円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は信越化 <4063>、中外薬 <4519>、良品計画 <7453>、リクルート <6098>、安川電 <6506>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約54円。うち30円は信越化1銘柄によるもの。

 東証33業種のすべての業種が上昇。上昇率の大きかった上位5業種は(1)非鉄金属、(2)精密機器、(3)証券・商品、(4)情報・通信業、(5)輸送用機器。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)不動産業、(2)サービス業、(3)化学、(4)電気・ガス、(5)医薬品。

■個別材料株

△ソリトン <3040> [東証P]
 ウクライナで遠隔施工を実証。
△ウェルス <3772> [東証S]
 第一生命HD <8750> と資本・業務提携。
△エレメンツ <5246> [東証G]
 JYPCのステーブルコインサービスに公的個人認証を提供。
△KVK <6484> [東証S]
 上期経常は一転23%増益で上振れ着地。
△Tホライゾン <6629> [東証S]
 4-9月期最終黒字浮上。
△PLANT <7646> [東証S]
 今期経常は8%増益、20円増配へ。
△くろ工 <7997> [東証S]
 25年11月末株主から株主優待制度を導入へ。
△キヤノンMJ <8060> [東証P]
 25年12月期利益予想と配当予想の上方修正と自社株買い発表を好感。
△ヒガシHD <9029> [東証S]
 26年3月期業績予想を上方修正。
△SEHI <9478> [東証S]
 45万株を上限とする自社株買いを実施へ。

▼霞ヶ関C <3498> [東証P]
 新株発行で希薄化懸念。
▼CANBAS <4575> [東証G]
 CBP501新薬承認・上市の目標取り下げ。

 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)稀元素 <4082>、(2)アステリア <3853>、(3)リンクユーG <4446>、(4)東京計器 <7721>、(5)東洋エンジ <6330>、(6)ソリトン <3040>、(7)中国塗 <4617>、(8)キオクシア <285A>、(9)電算システム <4072>、(10)エノモト <6928>。
 値下がり率上位10傑は(1)霞ヶ関C <3498>、(2)大同メ <7245>、(3)KOA <6999>、(4)テクセンド <429A>、(5)信越化 <4063>、(6)シマノ <7309>、(7)テクマト <3762>、(8)良品計画 <7453>、(9)中外薬 <4519>、(10)マクニカHD <3132>。

【大引け】

 日経平均は前日比1212.67円(2.46%)高の5万0512.32円。TOPIXは前日比55.60(1.70%)高の3325.05。出来高は概算で19億2747万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1418、値下がり銘柄数は166となった。東証グロース250指数は734.94ポイント(6.20ポイント高)。

[2025年10月27日]


株探ニュース

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