27日の株式相場見通し=買い優勢、米株最高値街道まい進でリスクオン継続
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27日の東京株式市場は主力株を中心に広範囲に物色の矛先が広がり、日経平均株価は続伸する公算が大きい。前週21日に日経平均先物が5万円大台にワンタッチしたものの、日経平均はわずかに届かず、そのまま目先調整局面の地合いとなった。しかしきょうは、前週末の米国株市場が強さを発揮したことで、市場センチメントが改善し前週末に続きリスク選好の流れとなりそうだ。今週相次いで予定される日米中銀による金融政策決定会合では、FRBが利下げを実施することがほぼ確実視される一方、日銀は利上げを見送る可能性が取り沙汰されている。ただ、マーケットはこれを既に織り込んでおり、個別株物色意欲が旺盛な中で様子見気分とはなりにくい。また、トランプ米大統領がきょう来日し、28日に高市早苗首相との日米首脳会談が予定されていることから、この内容にマーケットの関心が集中することになりそうだ。前週末の海外市場を振り返ると、欧州各国は高安まちまちながら独DAXや英FTSE100は堅調、FTSE100は史上最高値を更新した。また、欧州全体の株価動向を示すストックス600も最高値をつけている。米国株市場ではNYダウが続伸し、3営業日ぶりに最高値を更新した。注目された9月の米消費者物価指数(CPI)は事前コンセンサスを下回る内容で、FOMCによる金融緩和スタンスを後押しするとの思惑が強気優勢の地合いにつながった。ナスダック総合株価指数やS&P500指数も揃って最高値をつけたほか、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は一時初の7000大台に乗せ、終値でも過去最高を更新した。東京市場では米株高を背景に日経平均は4万9000円台後半を目指す動きが予想され、展開次第では5万円大台を視野に捉える場面もありそうだ。 24日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比472ドル51セント高の4万7207ドル12セントと続伸。ナスダック総合株価指数は同263.06ポイント高の2万3204.86だった。 日程面では、きょうはトランプ米大統領が29日までの日程で来日する。このほか、9月の企業向けサービス価格指数、9月の外食売上高など。海外では1~9月の中国工業企業利益、10月の独Ifo企業景況感指数など。 出所:MINKABU PRESS
