午後:債券サマリー 先物は反発、円安一服を手掛かりに買い戻し

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市況

 9日の債券市場で、先物中心限月12月限は4営業日ぶりに反発。前日までの下落に対する反動に加え、為替市場で円安進行が一服したことから債券を買い戻す動きが出た。

 高市早苗氏が自民党総裁選で選出されたことをきっかけに円安・ドル高が進み、前日の欧州市場では一時153円00銭をつけたが、その後は円売りが一服したことから「急ピッチな円安進行で輸入物価が上振れし、日銀の追加利上げを後押しする」との思惑が後退。債券先物は前日まで3日続落していたことで値ごろ感が意識されやすいこともあり、午後0時30分すぎには135円85銭まで上伸する場面があった。ただ、5年債入札の結果が弱めと受け止められると、買いの勢いが鈍り伸び悩み。日経平均株価が午後に入って上げ幅を広げたことや、時間外取引で米長期金利が朝方の4.11%から4.13%に上昇したことも重荷となった。なお、5年債入札の結果は小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が6銭と前回(9月10日)の3銭から拡大し、応札倍率は3.69倍と前回の3.70倍をやや下回った。

 先物12月限の終値は、前日比11銭高の135円79銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日に比べて0.005%低い1.690%で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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