7日の株式相場見通し=4日続伸、4万8000円台で強調展開へ

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市況

 7日の東京株式市場は引き続き上値指向が強く、日経平均株価は4万8000円台で強調展開を示すことになりそうだ。前日は自民党総裁選で高市早苗氏が勝利したことがサプライズとなり2000円を超える急騰を演じ、大幅に史上最高値を更新した。直近3営業日合計で3400円近い上昇をみせていることからスピード警戒感は拭えないものの、きょうも高市トレードの動きがマーケットに押し上げ圧力をもたらす公算が大きい。前日の欧州株市場は高安まちまちながら、独DAXがわずかながらマイナス圏で引けたほか、仏CAC40が1.4%安に売られるなど主要国の株価は冴えなかった。フランスでは首相の辞任などで政局不安が再燃、マーケットに影を落とす形となっている。米国株市場は景気敏感株や消費関連株などに利益確定売りの動きが表面化しNYダウは7日ぶりに軟調な値動きとなったが、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は反発し最高値を更新した。個別では半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>が、米オープンAIと資本・業務提携を行い、AI半導体を供給することを発表した。これを材料視する買いが集中し同社株は24%高と急騰を演じており、市場センチメントを強気に傾ける背景ともなっている。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3%近い上昇をみせ、連日で最高値を更新した。きょうの東京市場では、米ハイテク株高を追い風に目先筋の利食いをこなしリスク選好の地合いが継続する可能性が高い。外国為替市場でも高市トレードによって1ドル=150円台までドル買い・円売りが進んでいる。急速な円安も半導体関連や自動車株など輸出セクターを中心にポジティブに作用しそうだ。

 6日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比63ドル31セント安の4万6694ドル97セントと7日ぶり反落。ナスダック総合株価指数は同161.16ポイント高の2万2941.66だった。

 日程面では、きょうは8月の家計調査、9月上中旬の貿易統計、8月の景気動向指数速報値、消費活動指数など。海外では8月の米消費者信用残高など。なお、中国(上海・深セン)市場、香港市場、韓国市場は休場。

出所:MINKABU PRESS

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