米外為市場サマリー:日本の財政拡張思惑などから一時150円40銭台に上伸
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6日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=150円35銭前後と前週末と比べて2円90銭弱のドル高・円安で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=176円07銭前後と同2円90銭弱のユーロ高・円安だった。 4日投開票の自民党総裁選で高市早苗氏が選出されたことを受け、財政拡張的な政策を巡る思惑などから円を売る動きが活発化。高市氏が4日の記者会見で「金融政策の責任を持つのは政府だ」などと述べ、日銀の追加利上げ観測が後退したこともあり、ドル円相場は日本時間夕方に一時150円48銭と約2カ月ぶりとなるドル高・円安水準をつけた。その後は高市氏の経済ブレーンの1人である本田悦朗元内閣官房参与が「1ドル=150円を超えたら、やや行き過ぎだろう」との認識を示したことで、ニューヨーク市場では149円70銭台に伸び悩む場面もあったが、米長期金利の上昇がドルの支えとなり150円40銭近辺に持ち直した。一方、フランス政治を巡る先行き不透明感などからユーロが対ドルで売られた。 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1711ドル前後と前週末に比べて0.0030ドル程度のユーロ安・ドル高だった。 出所:MINKABU PRESS