午後:債券サマリー 先物は小幅続落、10年債入札結果は弱め

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市況

 2日の債券市場で、先物中心限月12月限は小幅続落。午前は前日の米債券高などを手掛かりに堅調な展開だったが、午後は10年債入札が弱めの結果となったことが影響し下げに転じた。

 米民間雇用サービス会社ADPが1日発表した9月の全米雇用リポートで、非農業部門の雇用者数が市場予想に反して減少したことを受け、前日の米債券市場では米連邦準備理事会(FRB)による追加利下げが改めて意識された。米長期金利が低下した流れが東京市場に波及し、債券先物は買い優勢でスタート。日経平均株価の大幅高で債券への買いが鈍る場面もあったが、株高に伴うリバランス買いに対する期待感などもあり、午前10時50分すぎには一時135円99銭まで上伸した。ただ、10年債入札が需要の乏しい結果になったことが分かると売りが流入。小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が19銭と前回(9月2日)の6銭から拡大し、応札倍率が3.34倍と前回の3.92倍を下回ったことで需給の緩みが警戒されたようだ。午後1時00分すぎに135円70銭をつけたあとは下げ渋ったものの、午後3時30分すぎに全国証券大会で挨拶する日銀の内田真一副総裁の発言を見極めたいなどとして戻りは鈍かった。

 先物12月限の終値は、前日比5銭安の135円73銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日に比べて0.010%高い1.660%で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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