話題株ピックアップ【夕刊】(2):三菱重、じげん、日清食HD

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■三菱重工業 <7011>  3,732円   -147 円 (-3.8%)  本日終値
 三菱重工業<7011>が続落。同社は9月30日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想の下方修正を発表した。最終利益予想は従来の見通しから300億円減額して2300億円(前期比6.3%減)に見直した。過去最高益の連続更新の予想から一転、減益計画となり、失望売りを促した。今期の売上高予想は6500億円減額して4兆7500億円(同5.5%減)に引き下げた。連結子会社の三菱ロジスネクスト<7105>の非公開化に関する契約の締結に伴い、同社とその子会社の事業を非継続事業に分類する。更に、事業再編関連損失として300億円を計上する見込みとなり、業績予想に反映した。

■じげん <3679>  538円   -17 円 (-3.1%)  本日終値
 じげん<3679>が反落。9月30日の取引終了後、リゾート領域における人材派遣事業及び人材紹介事業、製造業向け外国人派遣事業などを運営するアルファスタッフ(名古屋市中村区)の全株式を11月10日の予定で取得し子会社化すると発表したが、これを好材料視する動きは限定的のようだ。今回の子会社化によって、訪日外国人や外国人労働者の増加などにより市場の成長が見込まれるリゾート領域へ参入するのが狙い。また、既存の求人メディアや人材紹介業に加えて、人材派遣領域にも本格進出することになる。取得価額は8900万円。なお、26年3月期業績に与える影響は軽微としている。

■日清食HD <2897>  2,709円   -77 円 (-2.8%)  本日終値
 日清食品ホールディングス<2897>は3日続落。SMBC日興証券が9月30日付で投資評価を「1(アウトパフォーム)」から「2(中立)」へ、目標株価を4400円から3000円へ引き下げたことが売り材料視されたようだ。同証券によると、米国の不透明感が解消されず、依然として株価の重しになっていると指摘。一方、中長期の成長余力を鑑みると割安感はあるといい、カタリストは短期的には米国での底打ちと改善が見られること、日清食品での値上げ、中長期では世界各国で即席麺の競争力の高さを発揮することという。

■シナネンHD <8132>  6,550円   -130 円 (-2.0%)  本日終値
 シナネンホールディングス<8132>が3日続落。9月30日の取引終了後に自社株90万株(消却前発行済み株数の7.53%)を10月31日付で消却すると発表。これを受けて朝方は高く始まったものの、全般相場軟調もあって買いが続かなかったようだ。

■INPEX <1605>  2,641円   -32 円 (-1.2%)  本日終値
 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>、ENEOSホールディングス<5020>といった石油関連株が安い。9月30日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の11月限が前日比1.08ドル安の1バレル=62.37ドルに下落した。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国から構成する「OPECプラス」が5日のオンライン会合で追加増産を決定する可能性がある、との観測が原油安要因となっている。クルド人自治区からトルコ経由の原油輸出が、約2年半ぶりに再開したことも原油価格の上値を抑えている。

■DyDo <2590>  2,498円   -18 円 (-0.7%)  本日終値
 ダイドーグループホールディングス<2590>は軟調。9月30日取引終了後、国内飲料事業の月次販売状況(本数ベース、速報値)を発表した。9月度(8月21日~9月20日)は前年同月比5.4%減。今期におけるここまでの累計(2~9月度)は前年同期比2.5%減だった。

■ispace <9348>  526円   -3 円 (-0.6%)  本日終値
 ispace<9348>は底堅い動きとなった。この日、韓国の宇宙ロボティックス及び宇宙探査企業であるアンマンド・エクスポレーション・ラボラトリー(UEL)社と、二輪月面探査ローバー最大2台を月面に輸送するためのペイロードサービス中間契約(iPSA)を締結したと発表しており、好材料視された。アイスペースとUEL社は、24年10月に将来的な月面におけるローバーを用いた探査ミッションの実現に向けた覚書を締結しており、今回のiPSAはその後の協業を経て合意された契約となる。契約に基づき、アイスペースは今後予定している最大2回の月ミッションでUELが開発する最大2台の同一型月面探査ローバーを月に輸送する計画で、実現すれば、韓国初となる月面探査ローバーは最速で27年に打ち上げとなる予定だ。

■データホライゾン <3628>  607円   +100 円 (+19.7%) ストップ高   本日終値
 データホライゾン<3628>がストップ高。9月30日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想について、最終利益を3億8700万円から6億2900万円へ上方修正しており、これを好感した買いが流入した。連結子会社DeSCヘルスケアのディー・エヌ・エー<2432>からの借入金について、残額の一部について債務免除を受けたことに伴い、債務免除益2億4200万円を特別利益として計上することが要因としている。なお、売上高60億円、営業利益4億円は従来見通しを据え置いている。

株探ニュース

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