24日の株式相場見通し=売り買い交錯、米株上昇一服受け上値重い展開か

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市況

 24日の東京株式市場は売り買い交錯のなかも日経平均株価はやや軟調な値動きか。前営業日に一時4万5700円台まで急伸をみせる場面があったが、スピード警戒感も強く利食い圧力が意識されやすい。下値では押し目買い意欲も活発で底堅さを発揮する可能性はあるが、場中のニュースフローや米株価指数先物の値動きに左右され下げ幅を広げるケースもありそうだ。前日の欧州株市場は高安まちまちながら、ドイツの主要株価指数であるDAXやフランスのCAC40などはしっかりの展開だった。独DAXはここ上値の重い地合いが続いていたが、この日は取り立てて手掛かり材料には乏しかったものの根強い買いが下値を支えた。一方、米国株市場では最高値更新基調を継続していたNYダウが5日ぶりに反落、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も4日ぶりに小安く引けている。ダウは朝方に300ドル以上水準を切り上げる場面があったが、午後の取引でマイナス圏に沈んだ。パウエルFRB議長が23日の講演で、物価高のリスクと雇用が下振れするリスクが共存する経済環境について触れ、金融政策の舵取りの難しさに言及、来月のFOMCでの利下げについて明言を避けた。これが過熱気味の投資家マインドを冷やす背景となっている。個別ではエヌビディア<NVDA>が4日ぶりに反落したほか、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も軟調だった。東京市場では日経平均がここ調整を織り交ぜながらも上げ幅の大きさが目立っており、PERは18倍上回った水準でバリュエーション面での割高感は拭えない。最近は半導体セクターへの買いに弾みがついており、市場センチメントを強気に傾けているが、きょうは半導体製造装置関連の主力銘柄をはじめ目先筋の利益確定売りが全体相場の上値を重くする可能性がある。

 23日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比88ドル76セント安の4万6292ドル78セントと5日ぶり反落。ナスダック総合株価指数は同215.51ポイント安の2万2573.47だった。

 日程面では、きょうは8月の食品スーパー売上高のほか、基調的なインフレ率を捕捉するための指標が日銀から発表される。海外では9月の独Ifo企業景況感指数、8月の米新築住宅販売件数など。



出所:MINKABU PRESS

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