19日の株式相場見通し=最高値街道まい進か、米株高受けリスクオン継続
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19日の東京株式市場はリスクオンの地合いが継続、日経平均株価は最高値を更新し4万5000円台半ばまで水準を切り上げる展開が想定される。ここ急ピッチの上昇で高値警戒感も強いが、米国をはじめ世界的な株高の流れが東京市場にも波及しており、引き続き押し目では出遅れた向きの買いが入り全体を押し上げる。足もと外国為替市場で急速にドル高・円安が進んでいることも市場センチメントを強気に傾ける背景となりそうだ。前日の欧州株市場は高安まちまちながら主要先進国の株価は総じて堅調で、独DAXが1.4%高で続伸したほか、仏CAC40も3日ぶりに反発、FOMC通過後の米株市場が堅調な動きを続けていることで安心感が広がっている。米国株市場でもハイテク株や景気敏感株など幅広い銘柄に投資資金が流入した。NYダウは続伸し5日ぶりに最高値を更新、ナスダック総合株価指数も3日ぶりに切り返し最高値街道に復帰した。16~17日に行われたFOMCでは0.25%の利下げを決めたほか、年内あと2回の会合で連続利下げの可能性が示唆されたことが改めて好感された。この日開示された9月のフィラデルフィア連銀景況指数がコンセンサスを上回ったことや、週間の米新規失業保険申請件数が事前予想を下回ったことで、米経済の底堅さが意識されマーケットに追い風となった。個別ではエヌビディア<NVDA>からの出資が発表されたインテル<INTC>が20%を超える急騰を演じ、リスクオン相場を後押しする格好となった。なお、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3.6%高と大きく上昇している。東京市場でも米株高を受け強気優勢の地合いに変化はなさそうだ。きょうは日銀金融政策決定会合の結果と植田日銀総裁の記者会見に耳目が集まるが、政策金利の現状維持が予想されるなか、全体相場への影響は限定的となる公算が大きい。 18日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比124ドル10セント高の4万6142ドル42セントと続伸。ナスダック総合株価指数は同209.39ポイント高の2万2470.72だった。 日程面では、きょうは8月の全国消費者物価指数(CPI)、週間の対外・対内証券売買契約、日銀金融政策決定会合の結果発表、植田和男日銀総裁の記者会見など。海外では英国で8月の小売売上高など。 出所:MINKABU PRESS