午前:債券サマリー 先物は小反発、日銀副総裁の挨拶文を手掛かりに買い流入
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2日の債券市場で、先物中心限月9月限は小反発。売り優勢で始まったものの、日銀副総裁の道東地域金融経済懇談会における挨拶文が公開されると買いが優勢となった。 1日の米債券市場はレーバーデーの祝日で休場だったが、財政懸念などからドイツやフランスの長期金利が上昇したことが国内債に影響。債券先物は寄り付き直後に137円23銭まで軟化する場面があった。ただ、その後は前日に下落した反動から持ち直す展開。日銀のホームページに氷見野良三副総裁の「経済・物価のメイン・シナリオが本当に実現していくかどうか、予断を持たずにみていきたい」との挨拶文が公開されると、利上げにやや慎重との見方から買いが流入し、午前10時30分ごろには一時137円43銭まで上伸した。とはいえ、きょうは財務省による10年債入札や自民党の両院議員総会が予定されていることから追随買いは広がらなかった。 午前11時の先物9月限の終値は、前日比3銭高の137円33銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日と同じ1.625%で推移している。 出所:MINKABU PRESS