午前:債券サマリー 先物は反発、前日まで続落した反動などで買い優勢
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28日の債券市場で、先物中心限月9月限は反発。前日まで4日続落していた反動に加え、27日の米長期債相場が続伸(金利は低下)したことから買いが優勢だった。 27日に行われた米5年債入札の結果を受け、同日の米長期金利が低下した流れが東京市場に波及。債券先物には値ごろ感からの押し目買いが入りやすいこともあり、午前9時20分すぎには137円55銭まで上伸する場面があった。その後は財務省が実施する2年債入札を控えて上げ一服となったものの、山口県金融経済懇談会に出席した日銀の中川順子審議委員が「現在の実質金利の水準を踏まえると、日銀の経済・物価の見通しが実現していくとすれば、それに応じて引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していく」と述べたことが支えとなり堅調さを維持した。 午前11時の先物9月限の終値は、前日比14銭高の137円49銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは一時1.610%に低下し、その後は前日に比べて0.005%低い1.615%で推移している。 出所:MINKABU PRESS