26日の株式相場見通し=反落、米株安受けリスク回避目的の売り優勢か

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市況

 26日の東京株式市場は主力株を中心にリスク回避目的の売りが先行しそうだ。日経平均株価は4万2000円台半ばまで下値を試す展開が予想される。前日は日本株を含めアジア株市場がほぼ全面高商状に買われたが、欧州株市場ではこの流れが続かず、フランスの主要株価指数CAC40が1.6%安に売り込まれたほか、独DAXも3日ぶりに反落した。特段悪材料が確認されているわけではないが、買い手掛かり材料も少なく目先ポジション調整の売りが目立っている。なお、最高値圏にある英国株市場はサマーバンクホリデーのため休場だった。米国株市場でも景気敏感株や金融株などが売られ、前週末に約8カ月半ぶりに最高値を更新していたNYダウが、この日は終日軟調に推移しほぼ安値引けとなった。FRBによる利下げに対する期待は根強いものの、20年債や30年債など超長期債の利回りが高止まりしている状況下、トランプ米政権が打ち出している関税政策がもたらすインフレ圧力への警戒感が再燃しており、足もとで利益確定を急ぐ動きが優勢となった。また、ナスダック総合株価指数は相対的に強さを発揮し、朝安後にプラス圏に切り返したが、終盤値を消し結局マイナス圏で引けている。今週27日に決算発表を控えるエヌビディア<NVDA>は頑強で、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)もわずかながら上昇して引けたが、全体相場を牽引する展開とはならなかった。東京市場では、外国為替市場でドル高・円安方向に振れていることは追い風ながら、前日の米株安を受けて全般上値の重い地合いが予想される。エヌビディアの決算発表の内容を見極めたいとの思惑も様子見ムードを助長しそうだ。ただ個別株物色意欲は活発であり、日経平均に連動しにくい材料株に投資資金が流入する展開が想定される。

 25日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比349ドル27セント安の4万5282ドル47セントと反落。ナスダック総合株価指数は同47.25ポイント安の2万1449.29だった。

 日程面では、きょうは日銀が7月の企業向けサービス価格指数、「基調的なインフレ率を捕捉するための指標」などを発表する。海外では7月の米耐久財受注額、6月のS&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、8月の米消費者信頼感指数など。

出所:MINKABU PRESS

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