25日の株式相場見通し=続伸、パウエル講演後の米株高追い風も円高は警戒材料
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25日の東京株式市場は主力株を中心に広範囲に買い戻す流れが続き、日経平均株価は続伸する可能性が高い。4万2000円台後半から4万3000円台回復を目指す展開が想定される。前週末の欧州株市場はドイツの主要株価指数であるDAXが続伸したほか、仏CAC40も3日ぶりに反発した。また、英FTSE100は小幅ながら5連騰で最高値更新が続いている。ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演を受け、FRBによる9月会合での利下げの可能性が高まったとの思惑が、市場センチメントを改善させた。米国株市場でも、この日の朝方に行われたパウエル氏の講演内容がハト派寄りに傾いたとの見方で投資家の不安心理が後退、午前中から一気に買い戻しが進む格好となった。米10年債利回りは4.2%台半ばまで急低下し、株式の相対的な割高感が和らいだ。NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに急伸をみせ、ダウは一時1000ドル高に迫る勢いとなり、終値ベースでも840ドルあまりの上昇で昨年12月4日以来約8カ月半ぶりに史上最高値を更新した。ハイテク株比率の高いナスダック指数の方も400ポイント近く水準を切り上げ4日ぶりに反発している。東京市場では米株市場の大幅高を受け、リスクオフの巻き戻しが加速しそうだ。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が2.7%高と急反発したことを追い風に、半導体関連株などへのショートカバーも想定され全体相場を押し上げそうだ。ただ、日米金利差の縮小を背景に外国為替市場ではドル売りの動きを誘発しており、1ドル=146円台まで急速に円高方向に振れていることは、株価の上値を重くする可能性もある。米株価指数先物や為替動向を横にらみに買い一巡後の動きが注目される。 22日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比846ドル24セント高の4万5631ドル74セントと大幅反発。ナスダック総合株価指数は同396.22ポイント高の2万1496.53だった。 日程面では、きょうは7月の外食売上高、7月の全国百貨店売上高など。海外では8月の独Ifo企業景況感指数、7月の米新築住宅販売件数など。なお、英国、フィリピン市場は休場。 出所:MINKABU PRESS