19日の株式相場見通し=強弱拮抗、4万3000円台後半でのもみ合いか
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19日の東京株式市場は強弱拮抗のなか、日経平均株価は前日終値を挟んで売り買いを交錯させる展開か。前日までの直近9営業日で日経平均は8勝1敗、この間に3400円以上も水準を切り上げており、スピード警戒感からの利益確定売り圧力は拭えないものの、株価が緩む場面では押し目買いが入り容易に下がらない状況が続いている。きょうもその流れが継続しそうだ。前日の欧州株市場では高安まちまちとなったが、そのなかドイツの主要株価指数であるDAXが小幅ながら続落、仏CAC40も5日ぶりに反落した。売り買いともに特段の材料が見当たらないなか、ウクライナ情勢の不透明感など地政学リスクが重荷となり様子見ムードが広がった。米国株市場でもやや買い疲れ感が意識され、ポジション調整の売りが上値を押さえる形に。FRBが9月のFOMCで利下げに動くとの見方に変わりはないが、週後半のジャクソンホール会議を控え、パウエルFRB議長の講演内容を見極めたいとの思惑から上値を積極的に買い進む動きはみられなかった。トランプ米大統領はロシアのプーチン大統領との首脳会談に続き、ウクライナのゼレンスキー大統領とも会談したが、ロシアとウクライナの停戦実現にはまだ時間を要するとの見方が支配的で、NYダウは小幅ながら反落、ナスダック総合株価指数はかろうじてプラス圏で引けたものの上値が重かった。東京市場では先物主導の上昇でショートポジションの買い戻しも誘発し、日経平均、TOPIXともに最高値圏で上値追いを続けている。しかし、足もとでは欧米株の動きが鈍くなっており、これを横目に機関投資家などの持ち高を軽くする動きが顕在化する可能性もありそうだ。きょうは4万3000円台後半の比較的狭いゾーンでもみ合う展開が予想される。 18日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比34ドル30セント安の4万4911ドル82セントと反落。ナスダック総合株価指数は同6.79ポイント高の2万1629.77だった。 日程面では、きょうは1年物国庫短期証券の入札と20年物国債の入札など。海外では6月のユーロ圏経常収支、7月の米建設許可件数、7月の米住宅着工件数など。また、ボウマンFRB副議長が講演を行う予定。 出所:MINKABU PRESS