株価指数先物【寄り前】 +2σに沿ったトレンド形成でロング優勢

投稿:

先物

大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 43780 +60 (+0.13%)
TOPIX先物 3128.0 +4.5 (+0.14%)
シカゴ日経平均先物 43805 +85
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 18日の米国市場はNYダウ、 S&P500が下落した一方で、ナスダックは上昇。22日にジャクソンホール会議で米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が講演する。先行きの金融政策に対する見解に注目が集まるなか、持ち高調整や利益確定目的の売りが優勢となった。ただし、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ観測は根強く、相場を下支えした。

 S&P500業種別指数は自動車・同部品、消費者サービス、銀行が上昇した半面、不動産、メディア、素材が下落。NYダウ構成銘柄では、ユナイテッドヘルス・グループ、キャタピラー、シスコシステムズ、ウォルトディズニーが買われた。一方で、シャーウィン・ウィリアムズ、アムジェン、ボーイング、ホーム・デポが軟調。

 シカゴ日経平均先物清算値は大阪比85円高の4万3805円だった。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比10円安の4万3710円で始まった。4万3620円まで売られた後はロング優勢の流れからプラスに転じると、米国市場の取引開始後には4万3930円まで買われる場面もみられた。買い一巡後は上げ幅を縮め、4万3760円~4万3840円辺りでの推移が続き、4万3780円でナイトセッションの取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになろう。米国市場が小動きだったこともあり、手掛かり材料に欠ける状況のため、東京市場でも膠着感が強まりそうである。ただし、ナイトセッションで4万3930円と4万4000円に接近していることもあって、ロング対応に向かわせそうである。

 拡大傾向をみせているボリンジャーバンドの+2σ(4万3880円)と+3σ(4万5200円)でのレンジを継続しているが、前日も前場終盤にかけての強い値動きで+2σを突破し、後場は同バンドを上回っての推移が続いていた。本日も+2σ水準での攻防をみせてくると考えられ、+2σを上回ってくるようだと、インデックスに絡んだ資金流入が意識されやすい。

 一方で、ジャクソンホール会議を控えるなかで持ち高調整の動きが強まる可能性はある。+2σが抵抗となるようであれば、短期的なショートを誘う可能性はありそうだ。そのため、オプション権利行使価格の4万3500円から4万4000円のレンジを想定する。週足では上向きで推移する+2σ(4万4070円)に沿ったトレンドをみせているため、押し目待ち狙いのロングが入りやすいと考えられる。

 15日の米VIX指数は14.99(14日は15.09)に低下した。一時15.95に上昇する場面もみられたが、25日移動平均線(16.16)が抵抗線として意識されていた。ジャクソンホール会議が近づくなかで同線に接近する動きは想定内であり、リスク選好に向かいやすいだろう。

 昨日のNT倍率は先物中心限月で13.99倍に上昇した。一時13.92倍に低下する場面もみられたが、その後の切り返しによって200日線(13.98倍)を挟んでの推移をみせるなかで、14.00倍に乗せる場面もあった。同線での攻防が続きそうだが、14.00倍台が定着してくるようだと、NTショートを巻き戻す動きが強まる可能性がありそうだ。

株探ニュース

オンラインで簡単。
まずは無料で口座開設

松井証券ならオンラインで申し込みが完結します。
署名・捺印・書類の郵送は不要です。