午後:債券サマリー 先物は小幅続伸、米雇用統計前に持ち高調整
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1日の債券市場で、先物中心限月9月限は小幅に続伸した。金融政策決定後に開かれた日銀の植田和男総裁による記者会見を受け、利上げ観測が後退し、円債相場の支援材料となった。 植田和男総裁は会見で基調的な物価上昇率については、まだ2%に届いていないと述べた。関税による不確実性についても言及。利上げに対して慎重なハト派的姿勢をみせたと金融市場は受け止めた。 1日の日経平均株価は下落した一方、東証株価指数(TOPIX)は上昇した。日経平均も朝安後は下げ渋る動きとなり、債券に資金を配分する動きは広がらなかった。日本時間の今晩には7月の米雇用統計の発表を控え、見送りムードも優勢となり、午後は持ち高調整主体の展開で方向感を欠いた。 先物9月限は前営業日比5銭高の138円08銭で終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.005ポイント高い1.550%で推移している。 出所:MINKABU PRESS