午後:債券サマリー 先物は反落、インフレ圧力の高まりを意識

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市況

 23日の債券市場で、先物中心限月9月限は4営業日ぶりに反落。中東情勢の緊迫化を背景とした原油高を受け、インフレ圧力の高まりを意識した売りが優勢だった。

 米軍が日本時間22日午前にイランの核施設を攻撃し、投資家のリスク回避姿勢が強まったことから債券先物は小高くスタートした。ただ、時間外取引で米指標油種であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物の期近8月物が騰勢を強めるとともに、時間外の米長期金利が上昇したことが影響するかたちで円債に売りが流入。国内物価が上振れすれば日銀の早期利上げにつながるとの思惑もあり、先物は午前10時10分すぎに139円08銭まで下押す場面があった。とはいえ、その後は原油先物や米長期金利の上昇が一服したことを手掛かりに下げ渋る展開。また、財務省が20日に公表した25年度の国債発行の修正案で、20年債の発行減額幅が2000億円(事前報道は1000億円)に上積みされたことがポジティブに受け止められ、これが相場の下支えとなった面もあった。

 先物9月限の終値は、前週末比13銭安の139円30銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前週末に比べて0.015%高い1.405%で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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