株価指数先物【寄り前】 200日線を支持線としたロング対応

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市況

大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 37800 +90 (+0.23%)
TOPIX先物 2748.0 +15.0 (+0.54%) 
シカゴ日経平均先物 37755 +45
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 15日の米国市場は、NYダウ、 S&P500が上昇した一方で、ナスダックは下落。4月の米卸売物価指数(PPI)は前月比0.5%低下となり、市場予想(0.2%上昇)に反して落ち込んだ。食品とエネルギーを除くベースでは、2015年以来の大幅な低下だった。この結果を受けて利下げ観測が強まり、米長期金利の低下が材料視された。

 S&P500業種別指数は、電気通信サービス、食品・飲料・タバコ、家庭用品・パーソナル用品が上昇した半面、自動車・同部品、小売、メディアが下げた。NYダウ構成銘柄では、前日に予想を上回る決算を発表したシスコシステムズの上昇率が4%を超えたほか、アムジェン、コカ・コーラ、IBM、トラベラーズが買われた。一方で、米当局が不正の疑いで捜査をしているとの報道を受けてユナイテッドヘルス・グループが大幅に下落したほか、アマゾン・ドット・コム、ウォルトディズニー、ウォルマートが売られた。

 シカゴ日経平均先物(清算値)は大阪比45円高の3万7755円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比30円安の3万7680円で始まった。直後につけた3万7590円を安値に持ち直しており、3万7640円~3万7750円辺りでの保ち合いを継続し、中盤にかけて3万7840円まで買われた。終盤にかけて軟化する場面もあったが、3万7800円とプラス圏でナイトセッションの取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まりそうだ。ナイトセッションの開始直後に3万7590円まで下げたが、200日移動平均線(3万7550円)が支持線として機能している。上向きで推移するボリンジャーバンドの+1σ(3万7350円)と+2σ(3万9010円)とのレンジ内での推移を継続しており、200日線近辺では押し目待ち狙いのロングが入りやすいだろう。

 週足では26週線(3万7650円)が支持線として意識されやすく、+1σと52週線が位置する3万7870円辺りでは強弱感が対立しそうである。ただし、3万7870円処を明確に上回ってくるようだと、ショートカバーを誘う動きが強まる展開が期待されよう。来週以降、+1σと+2σ(3万9330円)とのレンジに移行する可能性も出てきそうだ。

 決算発表がピークを通過したことで、積極的な売買を手控えていた国内機関投資家においても動きやすくなるため、足もとの調整局面ではロングに向かわせよう。そのため、オプション権利行使価格の3万7625円から3万8375円でのレンジを想定する。

 15日の米VIX指数は17.83(14日は18.62)に低下した。判断の分かれ目となる20.00のほか、200日線(19.59)を下回っての推移を継続している。3月26日につけた16.97を射程に入れるなかで、リスク選好に向かわせそうだ。

 昨日のNT倍率は先物中心限月で13.79倍に低下。前日の上昇で75日線(13.80倍)を上抜けてきたことで、リバランスの動きが入ったとみられる。ボリンジャーバンドの+2σ(13.80倍)を下回ったことも、NTロングを巻き戻す形になったようだ。ただし、+2σを挟んだ+1σ(13.71倍)と+3σ(13.89倍)辺りでのレンジを想定し、+1σに接近する局面では、その後のリバウンドを狙ったNTロングでのスプレッド狙いに向かわせよう。

株探ニュース

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