明日注目すべき【好決算】銘柄 アステラス、きんでん、朝日工 (25日大引け後 発表分)
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4月25日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。 アステラス <4503> [東証P] ★前期最終が上振れ着地・今期は2.6倍増益、4円増配へ ◆25年3月期の連結最終利益は前の期比3.0倍の507億円に伸び、従来予想の140億円を大幅に上回って着地。続く26年3月期も前期比2.6倍の1300億円に急拡大する見通しとなった。前期上振れは条件付き対価に関わる公正価値変動額を計上したことが要因。今期はIZERVAY、PADCEV、VYLOYをはじめとする重点戦略製品の成長継続が収益を牽引する。 併せて、今期の年間配当は前期比4円増の78円に増配する方針とした。配当利回りは5.65%に上昇。 アクシーズ <1381> [東証S] ★今期経常を36%上方修正 ◆25年6月期の連結経常利益を従来予想の11億円→15億円に36.4%上方修正。減益率が38.2%減→15.7%減に縮小する見通しとなった。食品事業で加工食品の販売が好調だったほか、国内の鶏肉相場が想定を上回る水準で推移したことが要因。業務効率化や経費削減に加え、飼料原料価格が想定を下回ることも織り込んだ。 錢高組 <1811> [東証S] ★前期経常を一転2%増益に上方修正、配当も20円増額 ◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の33億円→50.9億円に54.2%上方修正。従来の減益予想から一転して2.1%増益見通しとなった。建築工事と土木工事の採算が改善したことが上振れの要因。 業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の100円→120円(前の期は100円)に増額修正した。 きんでん <1944> [東証P] ★今期経常は8%増で2期連続最高益、前期配当を8円増額・今期は10円増配へ ◆25年3月期の連結経常利益は前の期比40.4%増の645億円に拡大し、従来予想の555億円を上回って着地。続く26年3月期も前期比8.4%増の700億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。前期は配電工事、一般電気工事、環境関連工事が増加し、売上高、利益ともに過去最高を達成した。今期は建設需要が堅調に推移する中、完成工事高が増加し、4期連続の増収増益見込む。 併せて、前期の年間配当を82円→90円(前の期は63円)に増額し、今期も前期比10円増の100円に増配する方針とした。 朝日工 <1975> [東証P] ★前期経常を12%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も10円増額 ◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の67億円→75億円に11.9%上方修正。増益率が36.8%増→53.2%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。設備工事事業の繰越工事が順調に進捗し、売上高が計画を上回ったことが利益を押し上げた。 業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の110円→120円(前の期は1→2の株式分割前で120円)に増額修正した。 明星工 <1976> [東証P] ★前期経常を一転31%増益・最高益に上方修正、配当も13円増額 ◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の83.5億円→112億円に34.1%上方修正。従来の減益予想から一転して31.0%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。建設工事事業で国内メンテナンス工事が堅調に推移したことに加え、建設工事事業での工事完成に伴う収支改善も上振れに貢献した。 業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の47円→60円(前の期は55円)に増額修正した。 クラスター <4240> [東証G] ★前期経常を一転57%増益・最高益に上方修正、初配当4円実施へ ◆25年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の6600万円→1億1000万円に66.7%上方修正。従来の減益予想から一転して57.1%増益を見込み、一気に3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。ナノ/マイクロ・テクノロジー関連事業で映像機器分野、産業機器分野、レジャー分野の売上高が計画を上回ったことが寄与。利益率の高い製品が好調だったことに加え、製造費用や販管費を抑制したことも上振れにつながった。 併せて、従来無配としていた期末一括配当は初配当4円を実施する方針とした。 ダイトーケミ <4366> [東証S] ★前期最終を2.4倍上方修正、配当も6円増額 ◆25年3月期の連結最終損益を従来予想の3.4億円の黒字→8.2億円の黒字(前の期は10億円の赤字)に2.4倍上方修正した。半導体材料、有機EL関連材料、インスタント写真向け材料の販売が好調だった。利益率の高い製品の販売増加に加え、法人税等調整額(益)を計上したことも最終利益を押し上げた。 業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の10円→16円(前の期は10円)に大幅増額修正した。 鳥居薬 <4551> [東証P] ★1-3月期(1Q)経常は59%増益で着地 ◆25年12月期第1四半期(1-3月)の経常利益(非連結)は前年同期比59.4%増の18.5億円に拡大して着地。昨年10月に販売開始した皮膚疾患領域の「ブイタマー」、アレルゲン領域の「シダキュア」「ミティキュア」などの販売が好調だったことが寄与。投資事業組合運用損が減少したことも大幅増益につながった。 第1四半期実績だけで、通期計画の45億円に対する進捗率は41.3%に達しており、業績上振れが期待される。 ホッカンHD <5902> [東証P] ★前期経常を一転1%増益に上方修正、配当も27円増額 ◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の45億円→51億円に13.3%上方修正。従来の減益予想から一転して0.8%増益見通しとなった。容器事業で販売が堅調に推移したことに加え、工場経費の圧縮や充填事業の物流費削減などが寄与し、採算が大きく改善した。 業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の66円→93円(前の期は78円)に大幅増額修正した。 川岸工 <5921> [東証S] ★上期経常を一転8%増益に上方修正 ◆25年9月期上期(24年10月-25年3月)の経常利益(非連結)を従来予想の8億円→10.8億円に36.1%上方修正。従来の減益予想から一転して7.9%増益見通しとなった。一部工事の計画先送りや遅れなどで売上高は計画を下回ったものの、前期に受注した利益率の高い大型工事の完成や設計変更の獲得などで利益は大きく上振れした。 タカトリ <6338> [東証S] ★上期経常を2.3倍上方修正 ◆25年9月期上期(24年10月-25年3月)の連結経常利益を従来予想の2.2億円→4.9億円に2.3倍上方修正。減益率が87.6%減→72.1%減に縮小する見通しとなった。売上原価率の改善や経費圧縮が進んだことが上振れの要因。 SEMTEC <6626> [東証S] ★前期最終を18%上方修正、大規模な自社株買いを発表 ◆25年3月期の連結最終利益を従来予想の26.2億円→31.1億円に18.1%上方修正。増益率が22.7%増→44.9%増に拡大する見通しとなった。OA機器及び家電・住設関連で想定より顧客の在庫調整が解消し、売上高が計画を上回ったことが寄与。円安効果に加え、国内投資促進事業費補助金2.7億円を計上したことも最終利益を押し上げた。 併せて、発行済み株式数の11.28%にあたる120万株または14億円を上限に自社株買いを実施すると発表。 インテリクス <8940> [東証S] ★今期経常を18%上方修正、配当も12円増額 ◆25年5月期の連結経常利益を従来予想の16.9億円→20億円に18.3%上方修正。増益率が2.8倍→3.3倍に拡大する見通しとなった。今期業績の上方修正は1月に続き、2回目。一棟収益物件の追加売却や積極的な収益物件の取得による賃貸収入の増加、ホテル事業の収益向上に加え、子会社の再生住宅パートナーの業容拡大が想定以上に進捗したことを反映した。 業績好調に伴い、年間配当を従来計画の34円→46円(前期は19円)に大幅増額修正した。年間配当利回りは5.45%に上昇。 株探ニュース