午後:債券サマリー 先物は反発、買い一巡後は様子見 長期金利は1.285%に低下
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18日の債券市場で、先物中心限月6月限は反発した。総務省が発表した3月の全国消費者物価指数(CPI)は、生鮮食品を除く総合が前年同月比3.2%上昇となり、伸び率は市場予想と同水準となった。早期利上げ観測を強める内容ではないとの受け止めから、債券の売り持ち高を解消する目的の買いが入った。 この日は日銀の植田和男総裁が衆院財務金融委員会で、基調的な物価上昇率が2%に向けて高まる見通しが実現すれば、政策金利を引き上げ、金融緩和度合いを調整していく、などと述べた。従来の認識を改めて示したと市場では受け止められ、円債相場の反応は限られた。欧米市場において18日はグッドフライデーのため休場となる。多くの海外投資家がイースター休暇に入る時期となり、見送りムードが優勢となった。 先物6月限は前営業日比24銭高の141円08銭で取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.020ポイント低い1.285%で推移している。 出所:MINKABU PRESS