【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり反落、半導体関連株を中心に売り優勢 (4月16日)
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日経平均株価 始値 34249.82 高値 34329.27(09:02) 安値 33658.47(14:33) 大引け 33920.40(前日比 -347.14 、 -1.01% ) 売買高 16億4582万株 (東証プライム概算) 売買代金 3兆8316億円 (東証プライム概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント 1.日経平均は下落、終盤下げ渋るも一時600円超安 2.欧州株全面高も米株が尻すぼみで、向かい風意識 3.トランプ政権の関税政策など懸念する売り止まず 4.エヌビディア時間外急落とASML決算が重荷となる 5.半導体株への売り目立ち、大引けで3万4000円割れ ■東京市場概況 前日の米国市場では、NYダウは前日比155ドル安と3日ぶりに反落した。トランプ関税を巡る不透明感が重荷となり売りが優勢となった。 東京市場では、朝方から売り優勢で、寄り後に日経平均株価は下げ幅を広げた。一時は600円超下げる場面もあったが、引けにかけ下げ渋った。 16日の東京市場は、リスク回避ムードのなか、日経平均は再び下値を探る展開を強いられた。前日は欧州株市場が全面高様相となったが、米国株市場は後半に息切れし、結局NYダウは150ドルあまり下落して引けた。東京市場では出足は強弱観が対立していたが、その後は買いが手控えられ、全体指数も次第安の展開となった。トランプ米政権が打ち出す関税政策や米中間の対立が先鋭化するなか、東京市場でも戻り売りを急ぐ動きが止まらなかった。米エヌビディアが対中輸出規制に絡む材料で時間外急落したことや、オランダのASMLホールディング が発表した決算がコンセンサスを下回る内容だったことなどが嫌気され、半導体セクターへの売りが目立った。後場終盤は買い戻しなどで日経平均は下げ渋ったが、3万4000円台を下回る水準で着地している。 個別では、売買代金トップとなった川崎重工業<7012>が安かったほか、ディスコ<6146>やアドバンテスト<6857>が大きく値を下げた。このほかKOKUSAI ELECTRIC<6525>、ローツェ<6323>など半導体製造装置関連の下落が際立っている。ソフトバンクグループ<9984>、任天堂<7974>も冴えない。サンリオ<8136>も大きく水準を切り下げた。HIOKI<6866>が値下がり率トップに売り込まれ、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>の下落も目を引く。ミガロホールディングス<5535>も安い。 半面、三菱重工業<7011>が底堅さを発揮し、良品計画<7453>も終始買いが優勢だった。トヨタ自動車<7203>が前日比横ばいで引け、スズキ<7269>もしっかり。ニトリホールディングス<9843>が買いを集めた。NEC<6701>が強い動きで、中外製薬<4519>も値を上げた。日本調剤<3341>がストップ高、GMOインターネット<4784>も急騰した。ボードルア<4413>、東宝<9602>、クリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>なども物色人気に。 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は中外薬 <4519>、KDDI <9433>、ニトリHD <9843>、セコム <9735>、バンナムHD <7832>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約41円。 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、ファストリ <9983>、SBG <9984>、東エレク <8035>、テルモ <4543>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約233円。 東証33業種のうち上昇は12業種。上昇率の上位5業種は(1)空運業、(2)建設業、(3)水産・農林業、(4)不動産業、(5)倉庫運輸関連。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)非鉄金属、(3)銀行業、(4)精密機器、(5)繊維製品。 ■個別材料株 △エムビーエス <1401> [東証G] 10万株を上限とする自社株買いを実施へ。 △地域新聞社 <2164> [東証G] 25年8月期増収増益予想を発表。 △ファンデリー <3137> [東証G] クイーンズ伊勢丹との取引開始を手掛かり視。 △日本調剤 <3341> [東証P] 非公開化に向けた入札プロセス開始報道でコメント開示。 △AGS <3648> [東証S] 好業績を背景とした大幅増配など株主還元策発表を好感。 △ボードルア <4413> [東証P] 今期は32%営業増益見通しで初配当実施へ。 △エーザイ <4523> [東証P] EUで早期アルツハイマー病向け治療剤「レケンビ」の承認を取得。 △GMOインタ <4784> [東証P] 異彩を放つ逆行高で約25年ぶりの上場来高値更新。 △アサカ理研 <5724> [東証S] 最高値街道の金市況を横にらみに都市鉱山関連の一角に再脚光。 △UNBANK <8746> [東証S] 金価格と連動する暗号資産をローンチ。 ▼カバー <5253> [東証G] VTuber「がうる・ぐら」卒業で警戒感。 ▼アドテスト <6857> [東証P] 「H20」対中輸出規制でエヌビディア が時間外で急落。 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)日本調剤 <3341>、(2)GMOインタ <4784>、(3)ボードルア <4413>、(4)伊藤忠食 <2692>、(5)リンクユーG <4446>、(6)クオールHD <3034>、(7)スターゼン <8043>、(8)東宝 <9602>、(9)エーアイテイ <9381>、(10)エコス <7520>。 値下がり率上位10傑は(1)日置電機 <6866>、(2)コクサイエレ <6525>、(3)ローツェ <6323>、(4)ディスコ <6146>、(5)大阪チタ <5726>、(6)キオクシア <285A>、(7)TOWA <6315>、(8)芝浦 <6590>、(9)アドテスト <6857>、(10)ミガロHD <5535>。 【大引け】 日経平均は前日比347.14円(1.01%)安の3万3920.40円。TOPIXは前日比15.32(0.61%)安の2498.03。出来高は概算で16億4582万株。東証プライムの値上がり銘柄数は643、値下がり銘柄数は941となった。東証グロース250指数は629.81ポイント(11.06ポイント安)。 [2025年4月16日] 株探ニュース