話題株ピックアップ【夕刊】(2):フージャース、アニコムHD、松竹
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■フージャース <3284> 1,061円 +70 円 (+7.1%) 本日終値 フージャースホールディングス<3284>が急反発、7%を超える上昇で4ケタ大台を回復した。前日は全体リスクオフ相場のなか、マドを開けての急落を強いられ一気に800円台まで売り込まれる場面があったが、その後は下値を拾う動きが顕在化し長い下ヒゲ陽線をつけていた。きょうは滞留出来高の希薄な真空地帯を駆け上がり、地相場である1000円台への復帰を果たしている。新築マンション開発を手掛ける独立系ディベロッパーで、収益不動産の開発や、マンションの管理事業などをワンストップで手掛ける。ファミリーや単身者向けのほか、シニア向けでも需要を開拓している。25年3月期売上高は前の期比12%増の970億円と2ケタの伸びを見込み、営業利益も4期連続の増益で19年3月期以来のピーク利益更新が視野に入っている。 ■アニコムHD <8715> 490円 +32 円 (+7.0%) 本日終値 アニコム ホールディングス<8715>が大幅高で5日ぶりに反発。7日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、光通信<9435>グループの光通信とその共同保有者による株式保有割合が5.17%と新たに5%を超えたことが判明しており、需給思惑から買われたようだ。保有目的は純投資で、報告義務発生日は3月31日としている。 ■松竹 <9601> 12,540円 +760 円 (+6.5%) 本日終値 松竹<9601>が大幅反発。7日の取引終了後、集計中の25年2月期連結業績について、売上高が従来予想の824億円から840億円(前の期比1.7%減)へ、営業損益が9億4000万円の赤字から16億円の黒字(同55.4%減)へ、最終損益が18億7000万円の赤字から7億円の赤字(前の期30億1600万円の黒字)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。自社配給作品である「劇場版忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師」と「366日」がそれぞれ興行収入30億円、25億円と当初の見通しを超えるロングラン大ヒット作品となった影響で、映画館事業における興行収入、映画配給事業における配給収入、プログラムやグッズなどの物販等の売上高が見通しを上回ったことが要因としている。 ■日本製鉄 <5401> 2,907円 +164.5 円 (+6.0%) 本日終値 日本製鉄<5401>が急反発。きょう付の複数のメディアで、トランプ米大統領が7日、日本製鉄による米鉄鋼大手のユナイテッド・ステイツ・スチール買収について、対米外国投資委員会(CFIUS)に再度審査をするよう指示したと報じられており、買収が認められることへの期待から買われたようだ。CFIUSは、買収計画の国家安全保障上のリスクを調べたうえで、日本製鉄の提案が特定のリスクを軽減できるかどうかを45日以内に大統領に報告する。 ■Sansan <4443> 1,748円 +97 円 (+5.9%) 本日終値 Sansan<4443>が大幅高で4日ぶりに反発。午前11時ごろ、インボイス管理サービス「Bill One」がカルビー<2229>に採用されたと発表しており、好材料視された。カルビーでは、年間約6万2000件の請求書を受領しているが、「Bill One」を導入することにより、経理関連業務で扱う紙の総量を90%程度削減し、請求書業務に携わる500人以上の業務負担を軽減するという。 ■平和堂 <8276> 2,652円 +147 円 (+5.9%) 本日終値 平和堂<8276>が大幅に3日ぶりに反発。全般相場が急落するなかでも株価は堅調で、この日は年初来高値を更新している。岩井コスモ証券は7日、同社株の目標株価を2500円から2800円に引き上げた。投資判断は「B+」を継続した。25年2月期の連結業績は、売上高にあたる営業収益が前の期比4.6%増の4448億9800万円、営業利益は同0.8%増の133億6000万円となった。特に、売り上げ面では30~40代の客数増加への取り組みとして、よく買われる商品(頻度品)に戦略的な価格設定をしたことなどが寄与した。子会社の「ベストーネ」の収益も大きく伸びた。26年2月期は収益性の改善を見込み同利益は前期比8.5%増の145億円を予想している。 ■アコム <8572> 348.8円 +19 円 (+5.8%) 本日終値 アコム<8572>が大幅高で8日ぶりに反発。7日の取引終了後、日本住宅ローン(東京都渋谷区)と業務提携し、日本住宅ローンが提供する個人向け無担保ローンの保証業務の取り扱いを開始すると発表しており、好材料視された。日本住宅ローンが販売する「MCJフリーローン」の申込者に対して、アコムの個人ローンの与信・審査ノウハウと日本住宅ローンの金融ノウハウを融合することで、顧客の資金ニーズに幅広く答えるという。 ■日本郵船 <9101> 4,482円 +243 円 (+5.7%) 本日終値 日本郵船<9101>が大幅高で9日ぶりに反発。7日の取引終了後、自社株2689万8400株(発行済み株数の5.83%)を5月30日付で消却すると発表しており、好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は4億3410万1600株となる。 ■キャンドゥ <2698> 3,305円 +175 円 (+5.6%) 本日終値 キャンドゥ<2698>が大幅高で3日ぶりに反発。午後2時ごろに発表した3月度の月次売上高速報で、既存直営店売上高が前年同月比0.4増となり、小幅ながら2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。なお、全社売上高は同3.1%増だった。 ■ニッスイ <1332> 839.8円 +44.3 円 (+5.6%) 本日終値 ニッスイ<1332>が大幅高で8日ぶりに反発。正午ごろ、28年3月期に売上高9700億円(25年3月期予想8800億円)、営業利益410億円(同325億円)を目指す中期経営計画を策定したと発表しており、好材料視された。事業ポートフォリオマネジメントの深化やグローバル展開の加速、新規事業・事業境界領域の開拓、DXの推進などに取り組むとしている。 株探ニュース