話題株ピックアップ【夕刊】(3):ロイヤルHD、GFA、ティムス
投稿:
■ロイヤルHD <8179> 2,485円 +110 円 (+4.6%) 本日終値 ロイヤルホールディングス<8179>は3日ぶりに反発。この日、ベトナム1号店「THE ROYAL」をホーチミンに出店すると発表しており、好材料視された。ロイヤルHDは、双日<2768>と21年2月に資本・業務提携を締結して戦略的パートナー関係を構築し海外展開を推進しており、今回のベトナム進出もその一環となる。ベトナムでは、大都市における中間層や富裕層の拡大、共働き家庭の増加に伴う外食需要の増加、更に日本の食文化への関心が高まっており、その親和性、市場規模や成長性を検討し出店準備を進めていたとしている。 ■GFA <8783> 400円 +70 円 (+21.2%) 一時ストップ高 本日終値 GFA<8783>が急伸。同社は7日の取引終了後、日経平均のオプションを活用した取引戦略を開始すると発表。更に8日朝に、ビットコインのショートポジション決済による営業外収益の計上について公表し、材料視されたようだ。子会社のGFA Capitalにおいて、インプライド・ボラティリティ(IV)に連動する指数のショートとプット・オプション(売る権利)の購入、CFD(差金決済取引)によるロング・ショートのバランス構築を組み合わせた戦略を導入。ボラティリティの変動に強いポジションを構築するとしている。また、4月7日付で再構築したビットコインのショートポジションを全て決済し、36万8841ドル(約5348万円、1ドル=145円換算)の利益を確定。26年3月期第1四半期(4~6月)に営業外収益として計上する。このほか同社は8日に、暗号資産担保型融資サービスを開始すると発表している。 ■ティムス <4891> 143円 +23 円 (+19.2%) 本日終値 ティムス<4891>は物色人気を集めた。7日取引終了後、急性腎障害などを対象疾患として開発中の「TMS-008」について第1相臨床試験の最初のデータリードアウトを行い、良好な安全性・忍容性が示されたと発表した。これが材料視された。同試験では健常な成人男性を対象に、TMS-008を5つのコホート毎に段階的に用量を引き上げて投与。この結果、投与した全てのコホートで良好な安全性・忍容性が示され、薬物動態などの解析においても目標を達成したという。 ■岡本硝子 <7746> 143円 +23 円 (+19.2%) 本日終値 岡本硝子<7746>が高い。同社は8日に3D・超精密形状ガラス製品製造ラインの試験稼働を開始したと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。プロジェクターや車載用照明などの光源がLED化するなか、配光レンズにおいて従来の樹脂から発熱・高エネルギーに耐えられるガラスに回帰する動きが出ており、これに対応するため、ガラスの射出成型技術である「G-injection技術」を用いた製造ラインを構築した。新ラインはLEDから出射する拡散光を、ある角度範囲に高効率で集光できるガラスデバイスの「LED用新導光体デバイス」の生産にも対応するという。 ■ブルーイノベーション <5597> 919円 +142 円 (+18.3%) 本日終値 ブルーイノベーション<5597>が急反発。この日、超音波板厚計測機器搭載検査ドローン「ELIOS 3 UT検査ペイロード」が、日本海事協会から「製品・ソリューション向けイノベーションエンドースメント認証」を取得したと発表しており、好材料視された。「ELIOS 3 UT検査ペイロード」は、スイスのフライアビリティ社の屋内点検用球体ドローン「ELIOS 3」に搭載可能な超音波厚さ測定(UT)ペイロードで、閉鎖空間や危険環境における安全かつ高精度な検査を可能にしたのが特徴。ブルーイノベは18年に日本における独占販売契約をフライアビリティ社と締結して「ELIOS」シリーズを活用した点検ソリューションの提供を開始しており、今回の認証取得により海事業界において同技術の導入が加速することが期待されている。 ■パス <3840> 92円 +14 円 (+18.0%) 本日終値 パス<3840>が5営業日ぶりに急反発。同社は7日、子会社のアルヌールがスピルリナの室内培養に成功したことを明らかにしており、これが材料視されたようだ。スピルリナはアルカリ性の湖沼などに生息するシアノバクテリアで、らせん状に連なった細胞からなるバイオマスは体内でビタミンAに変換されるベータカロテンや抗酸化作用などを持つゼアキサンチンといったカロテノイドを多く含んでいる。シアノバクテリアのポテンシャルについては未開発な領域が多いが、アルヌールでは新事業開発、光合成による二酸化炭素(CO2)の固定及び削減、新原料、新飼料、バイオ肥料、バイオ医療研究、藻類バイオマスのエネルギー利用、バイオ燃料など新たな産業の開発や研究に取り組む自治体、企業、大学などへの販売と技術提供を目指すとしている。 ■yutori <5892> 2,042円 +310 円 (+17.9%) 本日終値 yutori<5892>が急騰。株価は前日に全体波乱相場に流されて15%を超える暴落を余儀なくされたが、きょうは値ごろ感からの買い注文を引き寄せた。同社は若年世代をターゲットに複数のアパレルブランドを展開しSNSを活用した販売戦略に特長がある。前日取引終了後に発表した3月の月間売上高は、春物販売の好調を背景に前年同月比で2.2倍となるなど大幅な伸びを継続しており、これが材料視された。また、2025年3月期はグループ全体で売上高が前の期比93%増と急拡大したことも併せて発表しており、株高を助長している。 ■アクリート <4395> 689円 +100 円 (+17.0%) ストップ高 本日終値 アクリート<4395>がストップ高。同社は7日、シンガポールのディープブルー・テクノロジーと日本国内の企業向けに「ダークウェブ診断」サービスを開始すると発表しており、これが材料視されたようだ。両社はランサムウェア攻撃などにより企業情報が漏えいしていないかを診断する最新のセキュリティー診断ソリューションを提供することで、サイバーセキュリティー強化を支援するとしている。 ■精工技研 <6834> 2,992円 +404 円 (+15.6%) 本日終値 精工技研<6834>が急反騰。この日、東海理化<6995>と共同開発した日本初の小型部品向け型内塗装技術が、トヨタ自動車<7203>の「ハイエース」に搭載されるスイッチ部品に初めて採用されたと発表しており、これを好感した買いが流入した。両社が共同開発した型内塗装技術は、従来別々に行っていた「成形工程」「塗装工程」「乾燥工程」の各工程を、射出成形機を用いて金型内で一貫して行うことを可能にしたもの。「塗装工程」や、CO2が多く発生する「乾燥工程」を省略することで、消費電力削減によるCO2排出量の削減を実現する。両社は今後、同技術の開発、活用を更に進め、別部品への展開や従来工法では難しい意匠への対応、自動車業界だけでなく異業種領域への活用や販路拡大を目指すとしている。 ●ストップ高銘柄 放電精密加工研究所 <6469> 1,345円 +300 円 (+28.7%) ストップ高 本日終値 データホライゾン <3628> 421円 +80 円 (+23.5%) ストップ高 本日終値 Sapeet <269A> 2,243円 +400 円 (+21.7%) ストップ高 本日終値 フォーシーズHD <3726> 601円 +100 円 (+20.0%) ストップ高 本日終値 インスペック <6656> 487円 +80 円 (+19.7%) ストップ高 本日終値 など、30銘柄 ●ストップ安銘柄 なし 株探ニュース