午後:債券サマリー 先物は続伸、日銀オペ結果で上げ幅縮小
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26日の債券市場で、先物中心限月3月限は続伸した。前日の米国市場で、長期債価格が上昇(金利は低下)したことを受けた買いが優勢となったが、日銀が実施した国債買い入れオペの結果が判明した後、先物は上げ幅を縮小する展開となった。 米国の景気減速懸念が広がるなかで米長期金利は一時4.28%まで低下した。26日の東京市場では日経平均株価が下落して一時3万8000円の大台を下回った。リスク回避ムードのなかで安全資産と位置付けられる国債には買いが入り、先物は朝方に一時140円33銭まで上昇した。 日銀が26日に実施した定例の国債買い入れオペは4本で、このうち長期ゾーンとなる「残存期間5年超10年以下」の応札倍率は2.77倍と前回のオペから上昇。日銀への債券の売却ニーズを裏付ける形となった。需給環境を巡る懸念からオペ結果後に先物に対し戻り売り圧力が強まった。 先物3月限は前営業日比6銭高の139円72銭で取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は一時1.320%まで低下したが、午後3時過ぎの時点では同0.015ポイント低い1.365%で推移している。 出所:MINKABU PRESS