午後:債券サマリー 先物は反発、日銀オペ「無難」で上伸 長期金利1.080%に低下

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市況

 22日の債券市場で、先物中心限月12月限は反発した。この日、日銀が実施した4本の定例国債買い入れオペは、総じて「無難」な結果と受け止められた。債券の需給環境を巡る悲観的な見方を和らげ、午後に入ると先物は上げ幅を拡大した。

 国債買い入れオペは、長期ゾーンとなる「残存期間5年超10年以下」の応札倍率が2.01倍となり、前回のオペの1.78倍から上昇した。一方で、落札利回りの水準は市場の実勢並みとなっており、債券を日銀に売り急ぐ姿勢は限られた。

 外国為替市場においてドル円相場は午前中に一時1ドル=154円を下回ってドル安・円高に振れる場面があった。日銀の追加利上げを巡る思惑がやや後退したことは、債券に対して買い戻し圧力を高める方向に作用した。

 総務省が朝方に発表した10月の全国消費者物価指数(CPI)は、生鮮食品を除くコアCPIが前年同月比2.3%上昇となり、市場予想を上回った。債券相場の反応は限定的なものとなった。

 先物12月限は前営業日比11銭高の142円72銭で取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.015ポイント低い1.080%をつけた。

出所:MINKABU PRESS

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