午前:債券サマリー 先物は下落、日銀総裁発言を警戒
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21日の債券市場で、先物中心限月12月限は下落。前日に米長期金利が上昇したことや、日銀の早期追加利上げに対する警戒感から積極的な買いは入りにくかった。 20日の米長期債相場が3営業日ぶりに反落(金利は上昇)したことを受け、国内債は売り優勢でスタート。この日の午後には日銀の植田和男総裁がパリ・ユーロプラス主催の都内イベントで講演する予定で、追加利上げに関する踏み込んだ発言が警戒されたこともあり、債券先物は午前9時40分すぎに一時142円74銭まで下押した。軟調な日経平均株価を横目でみながら下げ渋る場面もあったが、きょう財務省が実施する20年債入札の結果を見極めたいとして戻りは鈍かった。 午前11時の先物12月限の終値は、前日比11銭安の142円78銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日に比べて0.015%上昇の1.080%で推移している。 出所:MINKABU PRESS