話題株ピックアップ【昼刊】:広済堂HD、フジクラ、マネックスG

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■広済堂ホールディングス <7868>  505円   +51 円 (+11.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 広済堂ホールディングス<7868>は急反発。20日取引終了後、自社株買いを実施すると発表しており、これが好感されている。取得上限は300万株(自己株式を除く発行済み株数の2.08%)、または16億5000万円。期間は11月21日から25年1月31日まで。

■精工技研 <6834>  4,340円   +250 円 (+6.1%)  11:30現在
 精工技研<6834>が全般地合い悪の間隙を縫って上値追いを明示、一時260円高の4350円と値を飛ばし約18年ぶりの高値圏を快走している。光通信用デバイスと自動車部品用金型の2部門を収益の主柱としているが、光通信用デバイスは高い商品競争力を背景に旺盛な需要を取り込み、量産体制確立に向けて海外拠点の強化・拡充にも余念がない。デンソー<6902>が同社の主要顧客で収益基盤は安定している。また、生成AI市場の急拡大を背景に国内外でAIデータセンター増設の動きが加速するなか、消費電力の抑制が大きな課題となっているが、同社が研究開発を進める光電融合技術は、スイッチのオンとオフを行う際に使われる電力を光で代替するというもので注目度が高い。業績面でも25年3月期は営業9割増益予想と変化率の高さが際立っている。

■フジクラ <5803>  5,872円   +229 円 (+4.1%)  11:30現在
 フジクラ<5803>が一時400円近い上昇で一気に6000円台を回復したほか、古河電気工業<5801>が大幅高、住友電気工業<5802>も大きく水準を切り上げるなど電線株への買いが際立っている。前日発表された米画像処理半導体大手エヌビディアの8~10月期決算は売上高、利益ともに市場コンセンサスを大きく上回る高水準の伸びを示したほか11~1月の見通しについてもマーケット予想の中央値を上回った。同社株は時間外取引で利益確定売りに押されているものの、内容については驚異的な成長が確認された。AI用次世代半導体「ブラックウェル」の需要の強さも改めて明らかとなったが、ブラックウェルがAIサーバーに組み込まれる過程で、光ファイバーやその関連部品などの需要も加速度的に拡大していくことが見込まれる。これを受けて関連有力株として電線株への物色人気が再燃している。

■マネックスグループ <8698>  1,021円   +23 円 (+2.3%)  11:30現在
 マネックスグループ<8698>が大幅高で4連騰。年初来高値を連日で更新した。米トランプ次期政権のもと、仮想通貨(暗号資産)ビジネスにフレンドリーな政策が遂行されるとの期待感が膨らむなかで、米ブルームバーグ通信が日本時間21日未明、「トランプ次期米大統領の政権移行チームは、ホワイトハウス内に暗号資産(仮想通貨)政策に特化した役職を新設するかどうかについて、業界関係者と協議を行っている」と報じた。仮想通貨市場への資金流入が続きビットコイン相場への上昇圧力が高まるなか、米国株式市場において仮想通貨を大量保有する米マイクロストラテジーが連日の急騰となっている。これらを背景に、東京市場では仮想通貨取引所「コインチェック」を運営するマネックスGが物色候補となり、幅広く買いを集めているようだ。ビットコインの購入に関する発表が続くメタプラネット<3350>が大幅高。仮想通貨関連と位置付けられるネクスグループ<6634>やセレス<3696>も高い。

■ジェイテクト <6473>  1,094円   +24 円 (+2.2%)  11:30現在
 ジェイテクト<6473>やDMG森精機<6141>など工作機械関連株の一角が堅調に推移している。日本工作機械工業会が20日発表した10月の受注速報によると、受注総額は前年同月比9.3%増の1224億1900万円となった。前年を上回るのは3カ月ぶりとなる。中国経済の減速懸念が工作機械株の重荷となっていたが、10月の受注状況を受けた見直し買いが株価の支えとなったようだ。受注総額のうち内需は同1.0%減となった一方、外需は同13.6%増となった。工作機械向け部品を手掛けるTHK<6481>がしっかり。ファナック<6954>も底堅い。

■ユシロ化学工業 <5013>  2,195円   +33 円 (+1.5%)  11:30現在
 ユシロ化学工業<5013>は堅調。20日取引終了後、10万株(自己株式を除く発行済み株数の0.73%)を上限に、21日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で自社株を取得すると発表。これが手掛かりとなっている。買い付け価格は20日終値の2162円。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、ユシロは21日に買い付けを実施し、9万5000株を取得した。

■コムシスHD <1721>  3,337円   +34 円 (+1.0%)  11:30現在
 コムシスホールディングス<1721>が地合い悪のなかで続伸、直近6営業で5日上昇と上値慕いの動きを強め、きょうは一時44円高の3347円まで水準を切り上げた。8月上旬の全体相場の波乱局面を除き、同社株は約半年にわたり3000円台前半のもみ合いを続けてきたが、ボックス上限をブレークする兆しをみせている。電気・通信工事会社大手で、NTTグループを主要顧客としており、強固な収益基盤は強みだ。大型データセンター向け案件の獲得が進み業績も好調に推移し、25年3月期上期(24年4~9月)は営業利益段階で前年同期比16%増の164億4400万円と2ケタ成長を達成した。通期の同利益は前期比2%増の400億円を見込んでいるが保守的で、市場では上振れる可能性が意識されている。株式需給面では、累積売買代金が3200円台後半から上は枯れた状態にあることも注目され、戻り売り圧力が低減するなか上値が軽くなる可能性も。

■東レ <3402>  924.7円   +2.9 円 (+0.3%)  11:30現在
 東レ<3402>は続伸。SMBC日興証券が20日付のレポートで同社の投資評価「1(強気)」を据え置き、目標株価を前回の960円から1100円に引き上げたことが材料視されているようだ。レポートでは、25年3月期第2四半期決算について、大規模な自己株式取得、「戦略的プライシング」及び構造改革といった経営施策の進展が強く感じられ、好印象であったと評価。26年3月期にかけても、炭素繊維複合材料の航空機用途の出荷増、経営施策の効果の一段の発現により、高い増益率が期待され、18年3月期以来の最高益更新が可能とみている。

■チェンジHD <3962>  1,344円   +4 円 (+0.3%)  11:30現在
 チェンジホールディングス<3962>が反発。20日の取引終了後、子会社トラストバンクがふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」において、前澤友作氏が代表を務める株式会社カブ&ピース(東京都港区)が運営する「KABU&ふるさと納税」とOEM連携を開始したと発表。これが好感されているようだ。OEMサービスの提供により、「KABU&ふるさと納税」でふるさとチョイスに掲載している全国のお礼の品や自治体情報の連携を開始する。これにより、「KABU&ふるさと納税」でふるさとチョイスと契約している1500以上の自治体の返礼品を選ぶことが可能になるという。

■三菱UFJ <8306>  1,819円   +3 円 (+0.2%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が前日終値近辺で売り物を吸収、第一生命ホールディングス<8750>も狭いゾーンでのもみ合いで、いずれも全体軟調地合いのなかで強さを発揮している。ここ国内長期金利が上昇傾向にあり、新発10年債利回りは1.06~1.08%の高い水準での推移が続いている。日銀が12月の金融政策決定会合で追加利上げを行うとの観測も一部にあり、あすの朝方に開示される10月の全国消費者物価指数(CPI)にマーケットの関心が高い。また、米国でも10年債利回りは足もと4.4%台で強調推移となっている。こちらは12月のFOMCで利下げが見送られる可能性も意識されていることで、長期金利の高止まりが続いている。米国事業を手掛けるメガバンクや大手生保にとっては日米ともに運用面で利ザヤ拡大が期待できる環境となっており、株価面では追い風局面といえる。

■KADOKAWA <9468>  4,170円   -176 円 (-4.1%)  11:30現在  東証プライム 下落率6位
 KADOKAWA<9468>が大幅反落している。同社株を巡っては、19日の取引時間中にロイター通信が、ソニーグループ<6758>がカドカワの買収に向け協議をしていると報じたことを受け、買い注文が殺到。同日はストップ高比例配分となり、翌20日も一時ストップ高に買われた。報道では、交渉が成立すれば数週間以内に契約になるとしている。東京証券取引所は20日、買収に関する不明確な情報が生じているとして、カドカワ株について注意喚起を行っていたが、同日の取引終了後にカドカワはコメントを開示。「当社株式の取得に係る初期的意向表明を受領している」と明らかにした。観測報道を受けて急騰を演じていたとあって、21日のカドカワ株は目先の利益を確定する目的の売りが優勢となっている。

■アドバンテスト <6857>  9,280円   -261 円 (-2.7%)  11:30現在
 アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>いずれも売り買い交錯、半導体製造装置関連は強弱観対立のなかもみ合う展開。日本時間早朝に開示された米画像処理半導体大手エヌビディアの決算は8~10月期の売上高が前年同期比94%増収となったほか、最終利益も倍増以上の伸びを示し、売上高、利益ともに事前コンセンサスを上回った。いずれも四半期ベースで過去最高を更新し、次世代半導体「ブラックウェル」の貢献により24年11月~25年1月期の売上高見通しも市場予想を上回る好調が見込まれている。ただ、エヌビディアは事前に好決算を株価に織り込まれていた部分もあり、時間外では利益確定の売りに押されている。エヌビディアのGPU向けに半導体テスターを納入するアドテストは、前日までの直近2営業日合計で440円以上水準を切り上げていたこともあり、目先筋の利食いを誘発しているが、押し目買い意欲も活発だ。また、アドテスト同様に生成AI市場の拡大で商機が高まっているディスコは前日に値を下げていたこともあり、底堅い値動きを維持している。

■カイオム <4583>  150円   +50 円 (+50.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 カイオム・バイオサイエンス<4583>はカイ気配。20日取引終了後、治療用抗体「ヒト化抗CX3CR1抗体」について、旭化成グループの旭化成ファーマとの間で独占的ライセンス契約を締結したと発表した。これに伴い、カイオムは契約一時金として2億円を受領するほか、将来的な開発と販売の進捗に応じてマイルストーンを最大で約248億円受領するという。これを手掛かりに買いを集めている。

■Defコン <4833>  104円   +25 円 (+31.7%)  11:30現在
 Def consulting<4833>が大幅高となっている。同社は20日取引終了後、Leading Startup Square(東京都江東区)が運営する成果協創型スタートアップコミュニティ(LSS)に加盟したと発表。今後の展開などが期待されているようだ。LSSは単なるネットワーキングにとどまらず、売り上げ拡大や株価向上、新規事業の創出といった企業価値向上につながる取り組みを参画企業間で相互に連携・コミットし、徹底してROI(投資収益率)の向上に努めることを重視。同社は新たなクライアントや協業パートナーの開拓など、今後の更なる成長を実現するため積極的にコミュニティ内で活動するとしている。

●ストップ高銘柄
 ID&EHD <9161>  5,380円   +700 円 (+15.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 クオリプス <4894>  5,680円   +705 円 (+14.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 キューブ <7112>  619円   +100 円 (+19.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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