午後:債券サマリー 先物は続伸、日銀政策維持で買い流入
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31日の債券市場で、先物中心限月12月限は続伸。この日の日銀金融政策決定会合で、現行の政策金利を維持することが決まったことを受けて買いが流入した。 朝方は前日の米債券安が影響する場面がみられた。30日に発表された米10月ADP雇用統計が市場予想を大幅に上回り、同日の米長期債相場が反落(金利は上昇)したことが国内債に影響し、債券先物は寄り付き直後に143円90銭まで軟化した。ただ、日銀会合の結果発表を控えて一方向には持ち高を傾けにくく、売り一巡後は持ち直し。日銀会合で利上げが見送られたことが分かると、安心感が広がるとともに買い戻しなどが入り、先物は午後0時50分すぎに一時144円23銭をつけた。とはいえ、経済・物価情勢の展望(展望リポート)の物価見通しで「25年度は上振れリスクの方が大きい」と記述されたことで、それほどハト派的ではなかったと受け止める向きもあって上値は限定的。市場の関心は夕方に行われる植田和男総裁の記者会見に向かい、12月以降とみられている次回利上げ予想が変化するような手掛かりが得られるかどうかが注目されていた。 先物12月限の終値は、前日比15銭高の144円19銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前日比0.015%低下の0.935%で推移している。 出所:MINKABU PRESS