16日の株式相場見通し=5日ぶり急反落、米半導体株安でリスクオフ

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市況

 16日の東京株式市場は主力株をはじめ広範囲に売りが優勢となり、日経平均株価は5日ぶりに大幅反落となりそうだ。前日の取引時間中にフシ目の4万円大台を回復したが、大引けは3万9000円台に押し返されるなど利益確定売り圧力も観測された。きょうはその流れを継いで利食い急ぎの動きが表面化する公算が大きい。前日は欧州時間からリスク回避ムードの強い地合いとなっている。原油先物価格の急落が警戒されるなか、17日のECB理事会の結果発表を控え、押し目に買い向かう動きも限定的となった。米国株市場でも半導体関連株への利益確定売りが顕著で、全体相場を押し下げる格好に。25年12月期通期業績見通しの下方修正を受けてオランダの半導体製造装置大手ASML<ASML>が16%を超える急落となり、これが半導体セクター全般に波及した。加えてこの日はエヌビディア<NVDA>やアドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>などのAI用半導体について、中東諸国を念頭に置いた国ごとの輸出規制を検討しているとの報道も投資家心理を冷やした。NYダウやS&P500指数はここ最高値更新基調を続けていたが、急ピッチの上昇に伴う目先高値警戒感も重荷となっている。東京市場でもきょうはリスクオフ一色の展開を余儀なくされそうだ。米株市場の地合いを引き継ぎ、半導体セクターへの売りが全体相場を押し下げる形となり、ドル安・円高方向に振れる外国為替市場の動向も横目に日経平均は3万9000円台を割り込むような下げとなる可能性もある。

 15日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比324ドル80セント安の4万2740ドル42セントと3日ぶり反落。ナスダック総合株価指数は同187.098ポイント安の1万8315.587だった。

 日程面では、きょうは8月の機械受注、9月の訪日外国人客数など。海外ではインドネシア中銀、タイ中銀、フィリピン中銀の政策金利発表、9月の英消費者物価指数(CPI)、9月の米輸出入物価指数など。

出所:MINKABU PRESS

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