株価指数先物【寄り前】 売り一巡後は3万9000円での攻防

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先物

大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 38970 -940 (-2.35%)
TOPIX先物 2687.5 -34.5 (-1.26%)
シカゴ日経平均先物 38955 -955
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 15日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。ASMLホールディングが16%超の下落となった。同社は7-9月期の受注額が予想を大幅に下回ったほか、2025年12月通期の見通しを引き下げた。16日発表予定の決算が機械的ミスで1日早く公表されており、幅広い半導体株への売りを誘った。

 また、バイデン米政権が、エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイセズなど米半導体企業の生成AI向け半導体について、国ごとの輸出規制を検討しているとの米メディア報道が伝わったことも嫌気された。S&P500業種別指数は不動産、食品・生活必需品小売、電気通信サービスが上昇した一方で、半導体・同製造装置、エネルギー、ヘルスケア機器・サービスが下落した。

 シカゴ日経平均先物(12月限)清算値は、大阪比955円安の3万8955円だった。日経225先物(12月限)のナイトセッションは日中比90円安の3万9820円で始まり、その後は落ち着いた値動きから3万9930円と上昇に転じる場面もみられた。買い一巡後は3万9770円~3万9880円辺りで保ち合いを継続。ただし、米国市場の取引開始後に下へのバイアスが強まると終盤にかけて下落幅を広げ、一時3万8830円まで売られた。引けにかけて若干下げ渋る動きとなったが、3万8970円と3万9000円を割り込んでナイトセッションの取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、ギャップダウンで始まることになろう。前日の上昇で一時4万円の大台を回復したこともあり、いったんは達成感が意識されやすいが、一気に3万9000円を割り込んできたことでセンチメントを冷ます形になりそうだ。また、東京エレクトロン <8035> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]などが日経平均型を牽引していたが、本日はこれら3社に対する売り圧力が強まる可能性があり、売り一巡後の底堅さを見極めることになるだろう。

 日経225先物はナイトセッションの急落により、支持線として機能していたボリンジャーバンドの+1σ(3万9280円)を下回ってきた。同水準が抵抗線として意識されてくるとみられ、+1σ接近では短期的なショートが入りやすいだろう。一気に1000円近くレンジを切り下げたことで、ヘッジ対応の動きも強まりやすい。

 売り一巡後は3万9000円辺りでの底堅さを見極めつつ、オプション権利行使価格の3万8500円から3万9500円辺りのレンジを想定する。3万9000円処での攻防が続くようだと、75日移動平均線(3万8130円)や25日線(3万7920円)がターゲットとして意識されてくる。一方で、3万9000円での底堅さがみられてくる局面では、+1σを捉えてくる展開もありそうだ。

 なお、15日の米VIX指数は20.64(前日は19.70)に上昇しており、再び不安心理が高まった状態を示すとされる20.00を上回った。イスラエルがイランの石油・核施設は標的にせず、軍事施設を攻撃する用意があるとの報道を受けてNY原油先物相場は下落しているが、慎重姿勢は崩せないところである。

 昨日のNT倍率は先物中心限月で14.66倍に上昇した。小幅に低下して始まったが、その後は一時14.70倍まで上げ幅を広げ、8月5日に付けた戻り高値の14.69倍を捉えてきた。本日は米半導体株が下落した影響により、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型の重荷となる可能性があり、TOPIX型優位のなかでリバランスが入りやすいだろう。

株探ニュース

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