午後:債券サマリー 先物は反発、日銀オペ無難に通過 長期金利0.945%

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市況

 11日の債券市場で、先物中心限月12月限は反発した。前日の米国市場で長期債価格が小幅に上昇(金利は小幅に低下)した流れを引き継いだ。

 日銀が11日に実施した定例の3本の国債買い入れオペは、長期ゾーンとなる「残存期間5年超10年以下」の応札倍率が2.47倍となり、前回オペの2.43倍をわずかに上回った。ただ、平均落札レートは市場の実勢とほぼ同水準だったこともあり、総じて無難な結果との受け止めが広がった。中期ゾーンの「同1年超3年以下」と、超長期ゾーンの「同10年超25年以下」の応札倍率は前回オペから低下し、債券保有ニーズの高さを示唆したが、総じて円債相場の反応は限られた。

 米長期金利が4%台で高止まりし、直近の円債利回りにも上昇圧力(債券価格に低下圧力)を掛けていたなか、割安感に着目した買いも入って相場を支援したとみられている。オペの結果判明後に先物は一時144円12銭まで上昇したが、国内では3連休を控えていることもあり、次第に持ち高調整目的の売りが出て上値を圧迫した。

 先物12月限は前営業日比9銭高の143円99銭で取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.010ポイント低下の0.945%で推移。一時0.940%をつけた。

出所:MINKABU PRESS

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