午前:債券サマリー 先物は小反発、高寄り後は伸び悩む
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10日の債券市場で、先物中心限月9月限は小反発。前日に米長期金利が小幅ながら低下したことが追い風となったものの、144円86銭で寄り付いたあとは伸び悩んだ。 9日の米長期債相場は米連邦準備理事会(FRB)による利下げを織り込むかたちで続伸(金利は低下)したが、大幅な利下げ観測は後退しているとあって米債の上値は限定的だった。これを受けた国内債は買いの勢いが限られ、債券先物は高寄り後に失速。この日の時間外取引で米長期金利が上昇したことが影響し、午前9時30分前には144円76銭とマイナス圏に沈む場面があった。その後は持ち直す動きとなったが、きょう財務省が実施する5年債入札の結果を見極めたいとして積極的な売買は見送られた。 午前11時の先物9月限の終値は、前日比1銭高の144円79銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.005%低下の0.885%で推移している。 出所:MINKABU PRESS