午前:債券サマリー 先物は反落、前日の米債券安が重荷

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市況

 8日の債券市場で、先物中心限月9月限は反落。前日終値と同じ144円96銭で始まったあと、7日の米債券安が重荷となるかたちで軟調な動きとなった。

 7日に実施された米10年債入札が低調な結果となったことを受け、同日の米長期債相場が続落(金利は上昇)した流れが東京市場に波及。きょう財務省が行う30年債入札に対する警戒感もあり、債券先物は朝方に144円71銭まで値を下げる場面があった。ただ、日銀の内田真一副総裁が7日の講演で「金融資本市場が不安定な状況で利上げをすることはない」と述べ、早期利上げ観測が後退していることから下値を売り込む動きは目立たなかった。なお、日銀が公表した7月30~31日開催分の金融政策決定会合の主な意見については、想定内の内容と受け止める向きが多く相場への影響は限定的だった。

 午前11時の先物9月限の終値は、前日比15銭安の144円81銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.020%上昇の0.895%で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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