午前:債券サマリー 先物は横ばい、米債券高を手掛かりとした買いは続かず

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市況

 27日の債券市場で、先物中心限月6月限は横ばい。前週末の米債券高を手掛かりに買いが先行したもの、日銀による追加の金融政策修正思惑が根強いことから上値は重かった。

 ミシガン大学が24日発表した5月の消費者態度指数(確報値)で、1年後の予想インフレ率が速報値から下方修正されたことから過度なインフレ懸念が後退。同日の米長期債相場が反発(金利は低下)した流れが東京市場に波及し、債券先物は寄り付き直後に一時143円66銭まで上伸した。ただ、日銀が追加利上げや国債買い入れの減額といった政策正常化を早めるとの警戒感がくすぶっていることから買いは続かなかった。なお、日銀の植田和男総裁は日銀金融研究所主催の国際コンファランスで、今後の金融政策運営について「2%の物価安定目標の持続的・安定的な実現を目指して注意深く進めていく」との考えを示したが相場の反応は限定的だった。

 午前11時の先物6月限の終値は、前週末に比べて横ばいの143円59銭となった。一方、現物債市場では新発10年債の取引がまだ成立していない。

出所:MINKABU PRESS

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