前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

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材料

■ソフトフロン <2321>  189円 (+50円、+36.0%) ストップ高

 ソフトフロントホールディングス <2321> [東証G]がストップ高。8日の取引終了後、AIデータセンター事業の一環として、賃借する国内データセンター内に生成AIの推論基盤を構築し、推論APIを通じてトークン処理能力を提供する「Token Factory事業」を来年1月から開始すると発表しており、好感した買いが集まった。27年3月期の連結業績に与える影響は現在精査中。生成AIの推論基盤は自社で構築・保有し、外部事業者から調達する場合と比べ、安定的かつ低コストでサービスを提供できる体制を整える。

■さいか屋 <8254>  329円 (+80円、+32.1%) ストップ高

 さいか屋 <8254> [東証S]がストップ高。AFC-HDアムスライフサイエンス <2927> [東証S]が9日午後3時過ぎ、連結子会社であるさいか屋の今後の資本政策及び株主への対応について開示した。さいか屋が東証スタンダード市場の上場維持基準に抵触し、9月1日付で監理銘柄(確認中)に指定されたことを受け、AFC-HDはさいか屋の企業価値の向上や事業基盤の強化に向けた取り組みを継続すると表明。また、さいか屋の上場廃止が決まった場合、さいか屋を完全子会社化することを目的に、AFC-HDとの間で株式交換を実施する予定だと発表した。現時点で具体的な交換比率や効力発生日などについては決定していない。上場廃止となった場合もさいか屋の株主の権利や利益を十分尊重し、不利益を被ることがないように対応するとしている。さいか屋に対しては、一連の発表を材料視した買いが入った。

■アルビス <7475>  3,000円 (+500円、+20.0%) ストップ高

 東証プライムの上昇率トップ。アルビス <7475> [東証P]がストップ高。ライフコーポレーション <8194> [東証P]が8日の取引終了後、アルビスに対し、非公開化を目的としてTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。買付価格は1株3780円で、アルビスの株価はこれにサヤ寄せする動きとなった。アルビスは富山県など北陸地方で食品スーパーを展開する。ライフコーポによる買付予定数の下限は417万1200株で上限は設定しない。買付期間は9日から11月10日まで。TOBが成立した場合、アルビスは所定の手続きを経て上場廃止となる見通し。アルビスはTOBに賛同の意見を表明している。ライフコーポは店舗網の拡大や調達などでのシナジーを狙う。東京証券取引所は9月8日付でアルビスを監理銘柄(確認中)に指定した。

■イトヨーギョ <5287>  1,011円 (+150円、+17.4%) ストップ高

 イトーヨーギョー <5287> [東証S]がストップ高。同社が4ケタ大台を回復するのは5月中旬以来約4ヵ月ぶりとなった。同社はマンホールやライン導水ブロックなどコンクリート二次製品の製造を手掛け、国策として進められる下水道インフラ再構築では関連有力株の一角。ここ各地で線状降水帯が発生し、記録的な大雨に伴う被害が相次いでいるが、同社は浸水などの都市型水害対策関連としてスポットが当たっている。小型株ながら出来高流動性は意外に高く、急騰習性があることで、個人投資家を中心とした短期筋の買いを誘引したもようだ。また、有配企業ながら時価換算でPBR0.7倍と株価指標面からも水準訂正余地があった。

■古河電 <5801>  4,129円 (+463円、+12.6%)

 東証プライムの上昇率2位。古河電気工業 <5801> [東証P]が急反騰。電線大手株に買いが集まった。光ファイバー大手の米コーニング  は現地時間8日、ベライゾン・コミュニケーションズ  との間で、ブロードバンドの拡張や次世代AIインフラなどに向けた複数年にわたる数十億ドル規模の供給契約の締結を発表した。これを受けて同日の米株式市場でコーニング株は7%を超す上昇で取引を終了。同業の日系電線大手株の刺激材料となったようだ。

■アイサンテク <4667>  3,625円 (+225円、+6.6%) 一時ストップ高

 アイサンテクノロジー <4667> [東証S]が3日続急伸、一時ストップ高となった。同社株以外でも、ヴィッツ <4440> [東証S]が一時ストップ高人気、フィーチャ <4052> [東証G]も値幅制限上限に買われた。このほかダイナミックマッププラットフォーム <336A> [東証G]も9日朝方安い場面はあったものの大きく切り返し、一時8%高と値を飛ばした。いずれも自動運転関連株として急速人気化した経緯があるが、ここにきて再び投資資金の攻勢が観測された。市場では「AI・半導体関連に一極集中していた資金が良い意味で分散傾向にあり、循環物色の輪が広がってきた。そのなか、自動運転に関しては世界的に話題性が高まり、相対的に出遅れていた日本でもこれまでの実証実験の段階から社会実装に向けた動きが、企業のニュースリリースにも目立つようになってきた。つれて株式市場でも波状的なテーマ買いの動きに発展している」(中堅証券ストラテジスト)とする。これらの銘柄は貸株調達に伴う空売りも呼び込んだことで、株式需給面からも踏み上げ相場の色が濃くなった。

■住友鉱 <5713>  10,370円 (+603円、+6.2%)

 住友金属鉱山 <5713> [東証P]が急反発。6%高で1万円大台を回復した。ここ銅市況の上昇が顕著となっており、銅価格の国際指標であるLME3ヵ月先物は週明け7日に史上最高値を更新、前日8日も上昇し連日で最高値街道を走っている。銅は建設向けや自動車、電子機器向けなどで高水準の需要があり、ドクター・カッパーとも称されるが、近年は生成AIのインフラであるAIデータセンター向けなどで需要が膨張している。銅市況高と連動しやすい非鉄セクターを中心に関連銘柄を物色する動きが活発した。アサカ理研 <5724> [東証S]や松田産業 <7456> [東証P]といった貴金属リサイクルを手掛ける銘柄にも買いが波及した。

■メディシノバ <4875>  274円 (+16円、+6.2%)

 メディシノバ・インク <4875> [東証S]が5日続急伸。8日の取引終了後、米国で9月に開催される2つの投資家向けカンファレンスに参加すると発表しており、株価の支援材料となったようだ。H.C. Wainwrightが主催する9月14~16日開催の「第28回アニュアル・グローバル・インベストメント・カンファレンス」、ROTH社が主催する9月29日開催の「第5回アニュアル・ヘルスケア・オポチュニティーズ・カンファレンス」に参加する。

■リガクHD <268A>  1,653円 (+46円、+2.9%)

 リガク・ホールディングス <268A> [東証P]が反発。9日午後1時22分に関東財務局に提出された変更報告書で、米国の投資顧問会社コロンビア・マネジメント・インベストメント・アドバイザーズと共同保有者による株式保有割合が10.76%から11.85%に上昇したことが判明しており、これを受けて思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は投資一任契約に基づく純投資としており、報告義務発生日は9月3日となっている。

■九州電 <9508>  2,201.5円 (+60.5円、+2.8%)

 九州電力 <9508> [東証P]が反発。岡三証券は8日、同社株の目標株価を2150円から2650円に引き上げた。レーティングは3段階で最上位の「強気」を継続した。第1四半期の実績は、原子力設備利用率の改善や電源の効率的な運用による電力卸市場での利益獲得など、同社の強みが発揮された印象と指摘。10月に予定されている純粋持ち株会社体制への移行(キューデンホールディングス <642A> [東証P])をきっかけに利益見通しの上方修正や株主還元の定量目標の設定などに期待している。同証券では27年3月期の連結経常利益を2190億円(会社予想1800億円)と見込んでいる。

■ダイダン <1980>  2,865円 (+65円、+2.3%)

 ダイダン <1980> [東証P]が反発。同社は8日、ONESTRUCTION(鳥取市)とデータセンター向けデジタルツイン(現実世界のモノやシステムを仮想空間上にリアルタイムで再現する技術)の構築に向けた協業を開始したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。両社は、米エヌビディア  のNVIDIA Omniverseライブラリ(シミュレーション対応の世界を構築するための構築済み機能を提供するもの)を活用して、独自のシミュレーション統合環境を構築する考え。同環境において、データセンターの設計とシミュレーションをつなげることで、液冷・空冷ハイブリッドデータセンターの熱・気流・電力効率(PUE)をリアルタイムに可視化・評価し、顧客の検討・合意形成を支援するとしている。

■ウエストHD <1407>  2,387円 (+49円、+2.1%)

 ウエストホールディングス <1407> [東証S]が反発。9日午後1時ごろ、三井物産 <8031> [東証P]、みずほFG傘下のみずほ銀行、JA三井リース(東京都中央区)、e-dash(イーダッシュ、東京都港区)の4社と連携協定を締結したと発表した。企業の再生可能エネルギー導入促進・GX推進の加速を通じたイーダッシュの事業価値向上を目指す。イーダッシュは二酸化炭素の排出量可視化・削減サービスプラットフォームを開発・運営し、三井物やみずほ銀行が出資している。材料視した買いが入ったようだ。

■INPEX <1605>  3,912円 (+80円、+2.1%)

 INPEX <1605> [東証P]が3日続伸。石油資源開発 <1662> [東証P]が3日続伸。8日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の10月限が4日に比べ1.55ドル高の1バレル=93.03ドルと6日続伸した。一時94.73ドルと6月上旬以来、3ヵ月ぶりの高値に買われた。米国とイランの攻撃の応酬に加え、イエメンの親イラン武装組織フーシが8日、サウジアラビア南部のエネルギー施設を攻撃したと伝わった。サウジのエネルギー施設では火災が発生し、一部が稼働を停止したという。中東情勢の緊迫化を受けた原油高を背景にINPEXなどに買いが流入した。

■住友重 <6302>  5,700円 (+113円、+2.0%)

 住友重機械工業 <6302> [東証P]が反発。9日付の日本経済新聞朝刊で「海に浮かべる浮体式の洋上風力発電を開発する新興のアルバトロス・テクノロジー(東京・中央)は住友重機械工業と資本業務提携した」と報じられており、これを好材料視した買いが入ったようだ。記事によると、国産の部品を活用した大型の海上実証機を開発するとしており、30年をメドに出力2メガワット級の発電実証を始めるという。住友重は、24年に洋上風力事業推進プロジェクトを設立するなど同分野へ注力しており、愛媛県西条市と神奈川県横須賀市にある2工場を活用して着床式及び浮体式の洋上風力発電設備の基礎構造物を製造している。

■DG <350A>  840円 (+14円、+1.7%)

 デジタルグリッド <350A> [東証G]が反発。8日取引終了後、ふくしまエナジー(福島県郡山市)が施工し、DGが運用する低圧系統用蓄電所が受電を開始したと発表した。低圧系統用蓄電所の運用は同社として初めてのことになるという。これが材料視されたようだ。

■アシックス <7936>  4,100円 (+51円、+1.3%)

 アシックス <7936> [東証P]が3日ぶり反発。9日午後1時30分ごろ、取得総数2000万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.82%)又は取得総額700億円を上限とする自社株買いを行うと発表した。取得期間は9月10日から来年3月31日までとし、東京証券取引所における市場買い付けで実施する。加えて、自社株2500万株を9月30日付で消却するとしており、これらを好感した買いが集まった。

■KeePer <6036>  3,635円 (+45円、+1.3%)

 KeePer技研 <6036> [東証P]が5日続伸。東海東京インテリジェンス・ラボは8日、KeePerのレーティングを「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に引き上げた。目標株価は3070円から4670円に増額修正している。今年5月に値上げ前の駆け込み需要が発生したものの、その後の反動が限定的となったと指摘。中期的にはキーパーラボのFC展開が業績の牽引役となると想定する。東海東京インテリジェンス・ラボはKeePerの28年6月期営業利益予想を従来の90億円から105億円に見直した。

■レーザーテク <6920>  35,280円 (+370円、+1.1%)

 レーザーテック <6920> [東証P]が反発。オランダの半導体製造装置メーカー大手ASMLホールディング  は8日、極端紫外線(EUV)の露光装置の新型となる「高NA」機について、台湾積体電路製造(TSMC)  が2030年から先端ノード向けの量産で採用する予定だと発表した。現在の6インチマスクの生産から、大型の12インチマスクに移行。半導体生産の向上に寄与する。また、ASMLは韓国のサムスン電子が28年までに、DRAMの量産に向けて高NAのEUVリソグラフィーを導入する計画であるとも発表。更にASMLはオランダでの新たな生産拠点の着工も公表している。EUVマスクの検査装置を手掛けるレーザーテクに対しては、ASMLの一連の発表を受けて、中長期的な受注拡大への期待が膨らむ格好となり、物色人気化につながったようだ。

※9日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

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